IQUNIX(アイキューニックス)は、2014年に設立された中国のキーボードメーカーで
高い品質と美しいデザインをもつキーボードを製造しているブランドです。
海外では愛用者も多く、最近では国内販売も開始されて人気が出てきています。
イギリスのドクターYouTuber、Ali Abdaal氏も自身のチャンネルで紹介されています。
(彼の英語は非常に早口なので聞き取りは大変です)
下の動画では青軸を使用されています。
今回はこのIQUNIXのプレミアムキーボード、F96を紹介します。
2022年4月7日追記:後継機種F97を購入しました→レビュー記事
IQUNIX F96 使用レビュー
IQUNIX F96のデザイン
まず特徴は、そのカラーリングです。
オフィス用キーボードには無いポップな配色で、デスクを彩ってくれます。
ぼくが購入したカラーは「Coral Sea」 です。
Coralとは「珊瑚」の意味ですね。ピンクがかったオレンジのようなカラーを指します。
ポップでありながらも洗練されたデザイン性があり、大人のデスクのアクセントにピッタリです。
キーキャップには余分な印字がなく、スッキリとした印象があります。
付属品
パッケージ内にはこんなものが入っています:
- 本体
- 説明書(中国語・英語)
- キーキャッププラー
- USBケーブル
- ステッカー
- スタビライザーの予備
- クリーニングブラシ
- Bluetoothレシーバー(無線モデルのみ)
- BluetoothレシーバーをUSB-Cケーブルで延長するアダプタ(無線モデルのみ)
- Mac用キーキャップ(Optionキー・Commandキー)
付属品はかなり充実していますね。
市販のUSB-Cケーブルも使用できます。
ちなみに通常はMac用キーボードとして「CMD」が2つと「OPT」が2つ入っているはずなのに、
ぼくの手元に届いた箱には「CMD」1個と「OPT」3個入っていました。こういうところは海外クオリティ。
ビルドクオリティ
IQUNIX F96は、手にとった瞬間分かる高いビルドクオリティを誇っています。
こだわった素材と精巧なつくりで、ミニマルなデザインを引き立てます。
持っているだけで惚れ惚れします!
分解可能なアルミニウムボディ
IQUNIX F96は、筐体がアルミニウムで出来ており、堅牢で安定感のあるボディになっています。
本体は1,060グラムと重く、安定感と高級感があります。
ただしアルミニウムボディでは無線の電波を通すことができないため、無線モデルはボディ背面に小窓が開いています。
PBTキーキャップ
IQUNIXのキーボードは高品質なPBTキーキャップ(昇華印刷)となっています。
昇華印刷のPBTキーキャップの特徴は以下の通りです。
- 摩耗に強く、印字が消えない
- 手の皮脂でテカテカしない
- 手触りがさらさらしている
- 硬質で小気味よい打鍵音
昇華印刷という技法は、熱に強いPBTの特性を活かした
耐久性に優れた印字方法となっています。
なおCoral Seaのキーキャップは標準的な高さのCherry Profileとなっています。
ほかにも、F96 KATでは独自のKATプロファイルといって高さのあるキーキャップを搭載しています。
USB-Cポート
IQUNIXの有線接続ポートは、脱着可能なUSB-Cケーブルです。
断線などの心配が不要で、好きなケーブルに交換して楽しめるのもポイントです。
無線モデルの場合は、このポートを通じて充電を行います。
スイッチは選択可能
IQUNIX F96では、スイッチを選択することができます。
- Cherry MX Red(リニア)
- Cherry MX Brown(タクタイル)
- Cherry MX Blue(クリッキー)
- Cherry MX Pink(Silent Red・リニア)
高品質で耐久性の高いCherryスイッチを採用しているのはうれしいですね。
※ただし、国内代理店のふもっふのおみせでは、2021年10月現在赤軸のみの販売となっています。
なおHot-Swappableではありません。
※2021年11月5日追記:静音赤軸のバージョンも確認できました。
96%配列
IQUNIX F96は96%配列のテンキー付きキーボードです。
隙間なくキーが詰め込まれたことにより、フルキーボードの80%程度の面積で、すべての機能を使用することができます。
デスクのスペースを削減したいけど、テンキーは使いたい!
という方におススメです。
右上部分の配列はこんな感じ。
フルキーボードとしての機能のほとんどを備えています。
専用ソフトウェアで設定変更が可能
IQUNIX F96は専用ソフトウェアを使用してバックライトやキー配列の設定が可能です。
また、ソフトウェアを使用しなくても
- Winキーロック
- CapsとCtrlの入れ替え
- Macモード・Windowsモードの入れ替え
- バックライトの調整
などが可能です。
ただし本体にはそのような操作方法が一切書かれておらず、キーキャップにも印字は無いためマニュアルを見ながら操作する必要があります。
キーキャップにいろいろと印字されていると便利ですが、一方でデザインがゴテゴテしてしまうデメリットもあるため、余計な印字のないデザインはスッキリしていて好みですね。
なお、ソフトウェアはF96専用となっており、後継機種のF97には適用できません。試しに使ってみたらバグって使えなくなりました。
有線・無線対応
IQUNIX F96には
- 「有線のみ」のバージョン
- 「有線・無線対応」バージョン
があります。
国内で購入できるのは「有線のみ・赤軸」のバージョンになっています。
2021年11月から、無線バージョンもふもっふのおみせで購入可能になりました。
※個人輸入した製品は国内の技適マークを受けていないので国内代理店での購入がオススメです
Windows・Mac両方に対応
IQUNIX F96はWindowsとMacの両方の配列に対応しています。
Keychronのようにスイッチで変更するのではなく
キーボードの操作で変更します。
- Fn + i 長押し → Windowsモード
- Fn + a 長押し → Macモード
になります。
Windows, Mac と覚えましょう。
ゴールデンアングル
IQUNIX F96には、調整可能なキックスタンドがありません。
キーボードの角度は水平から6度で固定になっています。
この角度はIQUNIX曰くゴールデンアングルとのことで、快適に打鍵できる角度になっているそうです。
実際に使っていても角度を調整したいと思ったことはありません。
ただしキーボード自体の高さは少しあるので、パームレストは使用した方が良いかもしれません。
微妙な点
96%配列はちょっと癖がある
96%の配列は、
コンパクトなボディにフルキーボードの機能が詰め込まれているので
すべてのキー同士が近く隣り合っているわけです。
そのため手探りで矢印キーやDELキーを探し出すのに苦労することがあります。
慣れてしまえば割と対応できるのですが、最初は矢印キーを操作しようとしてテンキーの0を連打するなんてこともありました。
Hot-Swappableではない
IQUNIX F96は、Hot-Swapに対応していません。
一般的なハンダ付けタイプのPCBになっています。
このため、スイッチを変更したりルブを塗布したりするためには分解してハンダを取らないといけません。
IQUNIXのL80などの新しい機種では、Hot-Swappable対応機も出ていますので
F96の後継機ではHot-Swap対応にしてほしいところです。
→追記:後継機種のF97が発表されました
個人輸入品は技適対応しない
IQUNIXに限った話ではありませんが、海外の無線キーボードの多くは技適マークの認証を受けていません。
安心して無線で使うために、国内での正規取り扱い店舗で購入しましょう。
海外製品を購入したいけれど輸入は不安という方は、ふもっふのおみせなら間違いありません。
海外からの購入は、関税が追加でかかったり配送に時間がかかったり
荷物が損傷したり届かないなどのトラブルも考えられます。
国内で購入できる店舗があると安心です。
まとめ
IQUNIX F96は高いビルドクオリティと、信頼のCherryスイッチで
高級感があって長く使えるキーボードです。
海外のレビュワーたちの中には、
「自分にとって最後のキーボードを見つけた」と紹介している方もいるくらいです。
※その方は2台目を購入されてました。
実際ぼくも使っていて非常に満足度の高いキーボードです。
ボディが全部アルミでできているのは高級感があっていいですよ。
KeychronやMelgeekなど多くの素晴らしいキーボードを使ってみましたが、今でも使いたくなるキーボードの一つです。
海外からの購入時は関税がかかる
国内で安心して購入、使用できるのはふもっふのおみせです。
発送も早く、在庫があるものはすぐに入手することができます。
ぼくは海外のサイトで購入しましたが、
個人輸入に伴って、関税として2000円の請求書が後日届きました。
商品+送料無料で27,000円くらい+関税2,000円くらいでした。
海外からの輸送は、
- 商品が届かないトラブルがある
- 商品やパッケージが傷んでいることがある
- 初期不良のとき対応してもらえない、往復送料がかかる
といったリスクもあります。
そういった不安を解消したい方は国内代理店のふもっふのおみせで購入するのが良いですよ。
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