IQUNIX F96は、高いビルドクオリティと高品質な素材で
圧倒的な高級感をもつプレミアムキーボードです。
専用のソフトウェアでキーマップのカスタマイズもできて
機能的にも知名度としてもトップクラスの
IQUNIXのフラッグシップキーボードでした。
2022年3月、そんなIQUNIX F96の後継機種である
IQUNIX F97が発売されました。
実際に購入しましたのでレビューしていきます。
IQUNIX F97 レビュー
IQUNIX F97で進化したポイント
前作のIQUNIX F96から進化したポイントは下記です。
項目 | F96 | F97 |
接続方法 | 有線+Bluetooth4.0 | 有線+Bluetooth5.1+2.4GhzUSBドングル |
スイッチ | Cherry MX | Cherry MXまたはTTC |
Hot-Swap | なし | あり |
バッテリー持続 | 20日 | 260日 |
重さ | 1060g | 1200g |
接続方法
前作F96では、有線接続またはBluetooth4.0での接続が可能でした。
このため、例えばBluetoothを搭載していない自作PCで使用する場合は
USB有線接続をするしかないという弱点がありました。
一方、今作F97ではUSB2.4Ghzドングルでの接続にも対応しているので
Bluetoothを使わなくても無線接続を行うことができます。
なおマルチペアリングにも対応しており、
Bluetoothで3台+USBドングルで1台のPCに接続することができます。
- Fnキー+1,2,3 → Bluetooth
- Fnキー+4 → USBドングル
個人輸入をした場合、日本国内での技適マーク取得がされていないようなので
無線での使用が違法になるおそれがあります。
前作のF96では、無線バージョンの国内正規販売が
ふもっふのおみせ にて行われていますので
今作でも正規販売が待たれますね。
Hot-Swappable
そして、実際に利便性に直結するのは
Hot-Swapへの対応です。
IQUNIX F97は5pinソケットのHot-Swappable PCBを採用しているので
3pinまたは5pinのメカニカルスイッチを使うことができます。
実は、IQUNIXはF96の他にも多くのキーボードを販売しており
それらの中にはHot-Swap対応の機種が多くありました。
今回は満を辞して、F97でフラッグシップの面目躍如となった形です。
スイッチを取り外すためのスイッチプラーも付属しているので
購入後すぐにスイッチを交換することもできます。
TTCスイッチ
前作F96ではCherry MXスイッチ4種類から
好きなスイッチを選択してオーダーすることができました。
今回F97では、新しくTTCというブランドのスイッチが選択できるようになりました。
- TTC Gold Pink (軽めのリニアスイッチ)
- TTC Speed Silver (ゲーム用途に向いている、入力が速いスイッチ)
- TTC ACE (赤軸より重めでしっとりしたリニアスイッチ)
ぼくは今回、TTC ACEを選択しました。
重めのリニアスイッチなので、感覚としてはGateron Yellowスイッチに近いです。
BOX型のステムということもあって安定感と滑らかさは抜群です。
STOCK(購入したままの状態)で使っていますが、
Cherryスイッチで感じられたスプリングノイズなども全く気になりません。
Keychronを多く使っている関係でGarteronスイッチを使うことが多いのですが
TTCスイッチの品質の高さに驚かされました。
TTC Gold Pinkも購入しましたが、このブランド良いですよ。
注意!デザインとキーキャップの選び方
IQUNIX F97は、2022年4月現在で4種類のデザインを選択可能です。
デザイン | プロファイル | キーキャップ素材 |
Hitchhiker | KDA Profile | PBT |
Variable X | Cherry Profile | ABS |
Typinglab | Cherry Profile | ABS |
Cosmic Traveller | Cherry Profile | PBT |
上の表のように、デザインによってキーキャップの形状や素材が異なります。
特に、ABSキーキャップは経年劣化によりテカリが出たりするものがあるので、PBTのものがオススメです。
HitchhikerのPBTキーキャップはKDA Profileといって、
丸みを帯びた形状で窪みのある、高さを抑えたキーキャップになっています。
前作のF96の「KAT」のキーキャップを低くした感じですね。
もちろんMacでも使えます
IQUNIX F97は、Macでも使えるキーキャップが付属します。
本体のモード切り替えは、前作と異なり
Fnキー+Tab の長押しで変更します。
マルチペアリングとあわせて、複数の環境で使用することができて
1台で全部まかなえるので、心強い相棒になります。
使ってみた感想
まず何より、TTC スイッチの滑らかな打鍵感です。
以前のCherryスイッチはバネの残響が結構気になっていたので
Stock状態でこの滑らかさは感動してしまいました。
ぼくは少し重めのリニア軸が好きなのですが、黒軸だと重過ぎる。
というワガママ野郎なのですが
TTC ACEは非常に気に入りました。
スイッチが良くなったことで、
全体のクオリティにかなり磨きがかかっている印象です。
あまりに気持ちよく打鍵できるので、ついついメール返信なども楽しくなってしまいますね。
ポップで美しいデザイン
ぼくが購入したHitchhikerというデザインは
一部のキーの印字を廃し、イラストだけが載っているところがあります。
PrintScreen、Del、Home、End、Pgup、Pgdnなどです。
イラストがデザインとしてかわいいだけでなく、
人によっては使用頻度が低くなるキー群だと思いますので
これらのキーをカスタマイズして任意のキーに置き換えても
印字がないので違和感なく使えると思います。
【未対応】ソフトウェアでカスタマイズが可能
4月10日追記:F96用の従来のドライバーソフトウェアでカスタマイズできましたが、正式対応していないようです。何度か実施したらバグってしまい、キーボードが使用できなくなってしまいました。正式対応まで待ちましょう。
IQUNIX F97では、前作のF96と同様に
専用ソフトウェアでカスタマイズが可能です。
USBで接続すれば、キーマップを変更したり
入力内容を記録できるマクロ機能などを設定できます。
IQUNIXから配布されているソフトウェアはWindows専用となっています。
MacではDLしても開くことができませんので注意しましょう。
Macでカスタマイズしたい場合は、Karabinerを使ってカスタマイズすると簡単です。
付属品
IQUNIX F97の付属品は以下の通りです。
- クイックスタートガイド
- 注意書き
- ロゴステッカー
- Mac用キーキャップ
- キーキャッププラー
- キースイッチプラー
- ダストカバー
- クリーニングブラシ
- USB-A to C ケーブル
- 2.4Ghzドングル
- USB-C to Aアダプタ
付属品は非常に充実していますね。
めずらしくクリーニングブラシが付属しているのがIQUNIXの特徴です。
前作からの変化としては、
- Hot-Swapに対応したためスイッチを取り外すスイッチプラーが付属している点
- 接続用のUSBドングルが付属している点
- ケーブルが布巻きタイプから通常タイプのシンプルなものに変更されている点です。
ケーブルが味気ないものになってしまったのは若干寂しいですが、
このキースイッチプラーがシンプルながら結構質感がよく、かなり気に入ってしまいました。
実際にスイッチを取り外す時も簡単に外せました。
購入してから届くまでの時間
日本国内の自宅に届くまでの時間は、下記の通りでした。
- 2月 予約注文
- 3月16日 発送
- 3月30日 到着
途中でFedexの追跡で配送番号が追えなくなり、
コロナ関連での物流ストップや、関税で止められているなどを覚悟しましたが
結局、荷物が追跡できないまま突然届きました。
前作F96は、商品が届いたあとにFedexから2000円ほどの請求書(関税)が届いたので
今回もしばらくすると同じような書類が届くかなーとおもっています。
海外サイトで買い物するならPAYPALが安心
IQUNIXのストアは、クレジットカード決済またはPayPal支払いに対応しています。
海外のWebサイトに自分のクレカ情報を登録するのは結構リスクがあったりするので
こういうときはPayPalを使用しています。
ペイパルはクレジットカードを直接使うことに比べてセキュリティが高いため不正利用の確率をグッと下げることができます。
海外サイトから買い物をするときはPayPalを使いましょう。
アカウント作成も年会費も無料です。
また、下のボタンから会員登録すると500円引きクーポンがもらえます。
もしPayPalのアカウントを持っていないかたは、ぜひ500円クーポンをもらっていってください。
まとめ
IQUNIX F97を紹介しました。
- USBドングルにも対応した豊富な接続オプション
- 大きく改善されたバッテリー持続時間
- Hot-Swapとなりカスタマイズ性が向上
- TTCスイッチはかなり質感が高い
- 一部のデザインではABSキーキャップなので注意!
- 個人輸入では技適マークがないので注意!
- カスタムするためのソフトウェアはMacで使えないので注意!
ということで、前作よりかなりパワーアップした製品になっています。
久しぶりに購入してテンションが上がった作品でした。
これからがっつり使い込んでいきたいと思います。
今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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