今回は、少しトラブルがあり、解決するのに苦労したので備忘録として残そうと思います。
キーボードに対して間違ったソフトウェアで書き込みをしてしまって、まともに動作しなくなった話です。
これまでたくさんのキーボードを買ってきましたが、
その中でもIQUNIX F97は高級なキーボードにあたります。
公式サイトでは275ドル、
日本円に換算すると換算手数料込みで、33,278円でした。
今回はIQUNIX F97が全く使えない文鎮になってしまい、メーカーサポートによって復活させてもらうまでのお話です。
IQUNIX F97を1週間で壊した話
レビュー記事で、カスタマイズ出来ると書きました
IQUNIX F97の前機種であるF96には、専用のカスタマイズソフトウェアが用意されています。
で、ぼくのWindows PCにはそのソフトウェアがインストールされていました。
(IQUNIXのソフトウェアはWindows専用です。)
F97を購入したあと、試しにF96のソフトウェアを使ってF97がカスタマイズできるかどうか試しました。
最初はカスタマイズできたが、徐々に挙動がおかしく
レビュー記事でも最初、「カスタマイズできます」と書きました。
実際に、カスタマイズを行うことができたのです。
キーマップの変更を行い、F97を便利に使うことができていました。
しかし、異変に気づいたのは、1日ほど使ったころです。
バックライトが点灯しない
まず初めに気づいたのは、バックライトが機能しなくなっていることでした。
通常、F97ではFnキーとPgUp、Pgdnなどのキーを同時に押すことで
バックライトの変更を行うことができるのですが
これが一向に反応しません。
なんでかなー?
なんて、のんきに思っていました。
勝手にWindowsキーロックがかかっている
次の異変は、操作していないはずなのにWindowsキーのロックがかかっていたことです。
通常、WindowsキーのロックはFnキーとWindowsキーを同時に5秒押すことで設定できますが
そんな操作をした覚えはありません。
あれー?なんか間違って操作したかなー?
などと、のんきに思っていました。
設定を直そうと、Windowsに再度接続
さて、設定していないWindowsキーロックや、
バックライトの消灯設定などを書き込んでしまったと思い
再度、普段使っているMacではなくWIndowsに接続し、設定を試みました。
そこで、すでに設定されているプロファイルやら
いろいろ設定をいじくり回していると、
なんだか様子がおかしいことに気づきます。
キーマップがぐちゃぐちゃに。設定変更も受け付けない
ちょっと、当時完全に慌てていたのでスクリーンショットとか無くて申し訳ないのですが。
キーマップの設定が、完全におかしなことになりました。
たとえば、以下のようになっていました。
- 右ALT → アルファベットの「M」
- 「Q」 → Page Up
- 「2」 → カンマ(,)
- 「A」 → 数字の「8」
完全に意味不明なリマッピングです。なにこれ。
なんかバグった!リセットしなきゃ!
ということで、
説明書をオンラインで確認し、
設定リセットである「Fn+スペース」の5秒押しを実行しました。
頼みの綱、Fnキーがリマップされた
リセットは、実行できませんでした。
なぜか。
その理由を確かめるため、Macのソフトウェア「Karabiner EventViewer」で
キーボードからの入力を可視化し、「Fn」を押下してみます。
Karabinerくん「おう、それKキーやな」
Fn押したんですけど……
さて。
Fnキーとスペースバーを同時押しすることでリセットができるキーボードの
Fnキーが「K」になってしまいました。
これではリセットできません。詰みました。
仕方ないので、メーカーに連絡
海外から個人輸入を行う際に、心配なことのひとつが
購入後のサポート
ですよね。
IQUNIXのHPで、サポート宛のメールフォームを見つけたので
こちらに入力していきます。
F97を買った者です。試しにF96のソフトでリマップ試したら動かなくなっちゃったんですけど、書き直せるファームウェアとか送ってもらえませんか?私が悪いのは承知してますが、何卒!
みたいな内容を、拙い英語で頑張って書いて送りましたよ。
翌日、サポートから返事
海外のサポート体制なんて、どうせ有って無いようなもんでしょ。
と思っていましたが、ところがどっこい
翌日には返事が来ました。
意訳すると、
サポート様「おう、何しとんねん。互換性ないソフトなんぞ使ってくれんなや。ファームウェアのダウンロードリンク送るから、これで直せや。二度と互換性のないソフト使おうとすんなよ。」
とのこと。
サポート返事早いし、非公開のファームウェア書き込みソフトを即座に送ってくれるのスゲー!
と思ったのも束の間。
リンクはくれたけど、アクセス権はくれなかった・・・
その後2往復ほどメールのやりとり。返事早い。
その後、リンクを送り直してもらったり、
送ってもらったファイルの使い方ガイドを送ってもらったり
いずれも返事は1日以内と、かなりスピーディに対応していただき、
文鎮化から2日ほどして、
無事に直りました。
教訓と、皆さんに伝えたいこと
いやー、かなり焦りました。
なんせ、3万円越えのキーボードを1週間でおじゃんにしてしまったと思いましたから。
今回、ぼくが学んだことは以下です。
- IQUNIX F96のソフトウェアでF97をカスタムしてはいけない
- 海外のメールサポートでも、頑張ればコミュニケーションが取れるし、良いサポート担当者は居る
- 個人輸入は、どこまで行っても自己責任
特に1の、IQUNIX F96用のソフトウェアその名も「IQUNIX」が、F97に対応していないのは大誤算でした。
勝手に対応していると思い込み、適当に使った結果
結構な手間と焦りに悩まされることになりました。
IQUNIX F97をPCに繋ぐときは、F96用のソフトウェアをアンインストールしておくこと!
これを皆さんにはしっかりと伝えたいと思います。
そして、もうひとつ
IQUNIX、最高。
F97のカスタマイズ機能は未実装ということ
サポート様の迅速な対応により、
スムーズに再度使い始めることができるようになりました。
しかし、ソフトが対応していないということは
キーマップ変更などの設定ができないということ。
しばらくはKarabinerでキーマップを擬似的に変更しつつ、
この高級キーボードを楽しみたいと思います。
今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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