こんにちは。Tomです。
2021年後半、中国・深センから新しいキーボードブランドが始動しました。
ブランドの名前はShurikey (シュリキー)。 ちょっと変わった響きですよね。
今回はIndiegogoで支援を行い、実機を入手しましたのでレビューを書いていきたいと思います。
結論からいえば、かなり良いキーボードになっていました。
Shurikeyとは
Shurikeyブランド名の由来
ブランド名の由来は、
Shurikey公式サイトによると日本の忍者の武器である手裏剣(Shuriken)を文字っていて
武器のように使用者の感覚に馴染み、高い機能性を持つキーボードを作るとしています。
Shurikey公式サイトはこちら。2021年12月時点では販売ページは準備中→https://www.shurikeygear.com/homepage
Shurikeyから現在発売されている第一弾モデルの名前は「Hanzo」。
とことん「忍者」を推していくスタンスのようです。
「あのスイッチ」を採用している
メカニカルキーボードメーカーは毎月のように誕生しており、
今や多くのメーカーが熾烈なバトルを繰り広げているデバイス業界ですが、
そのほとんどはGateronやCherry、Kailh、Outemuといったメカニカルスイッチを採用しています。
しかしShurikeyは、Varmiloの静電容量メカニカルスイッチを採用しています。
Varmiloと言えば、理論上無限の耐久性を誇るとされる静電容量無接点方式とメカニカルスイッチの打鍵感を兼ね備えた高品質スイッチで、Lube(潤滑油)を塗布せずに滑らかな打鍵感を得ることができるスイッチとなっています。
この点において、Shurikeyがほかのメーカーに対して差をつけている部分になります。
Hanzoキーボードの概要
- 65%テンキーレス・Fキーレス
- US配列
- 有線・Bluetooth対応
- キーボードバックライトと音量の調整ができる2つのノブ
- 白色バックライト
内容物
- 本体
- USB-Cケーブル
- キーキャッププラー
- 交換用キーキャップ(黄色のキーをすべてグレーにできます)
- おまけのキーキャップとキーホルダー
Varmilo 静電容量メカニカル軸
Shurikey Hanzoのキースイッチは、
- Varmilo 静電容量メカニカル ローズ軸
- Varmilo 静電容量メカニカル サクラ軸
- Varmilo 静電容量メカニカル デイジー軸
- Varmilo 静電容量メカニカル アイビー軸(日本ではグリーン軸)
以上の4種類から選択できます。
それぞれの軸のスペックは下の通りです。
軸 | タイプ | 押下圧 |
ローズ軸 | リニア | 55g |
サクラ軸 | リニア | 45g |
デイジー軸 | リニア | 35g |
アイビー軸 | クリッキー | 50g |
僕は重めのリニア軸が好きなので、ローズ軸を選択しました。
関連→無限に使える?Varmilo 静電容量 メカニカルキーボード レビュー
使用感
しばらく使ってみたので、使用感を述べていきます。
気に入った点
- 安定のVarmilo 静電容量メカニカル ローズ軸
滑らかでとても気持ち良い打鍵感です。
Gateron YellowにLubeを塗布したものより気に入っています。
- ダブルショットABSキーキャップ採用で上質なさわり心地
毎日長時間触れるものなので、触ったときの気持ちよさは大切です。
PBTキーキャップの方が絶対良いと思っていましたが、これならABSも悪くないと思いました。
- 全体的にプラスチック素材が多く使われているものの、重厚な使用感
軽い素材で発生しやすいカチャカチャしたノイズをうまく低減している印象です。
→打鍵音をYouTubeで聴いてみる
- 最低限のカスタマイズができて便利
WinキーロックやCtrl⇔CapsLockの入れ替えなどの設定がキー入力で変更できます。
- ノブで音量調整やバックライトのオン/オフができるのが思ったより便利
微妙なところ
- 無線接続対応しているが、技適未取得
個人輸入なのでいつものことですが、有線で使用する必要があります。
せっかくなら無線で使いたいですよね。
- Mac非対応
Shurikey HanzoはWindows専用となっています。
Macで使用する場合は修飾キーが違うため、結構使いにくいと思います。
→関連:Mac専用キーボードをWindowsで使うとどうなる?
- 設定変更をすべてキー入力で行う必要がある
WinキーロックやCtrl/CapsLockの変更など、いくつか設定ができるのですが
これらはすべてキー入力で行う必要があり、下記のようなデメリットがあります。- 現在の設定状況が分からない
- 長押しなどが必要で設定に時間がかかる
- カスタマイズの幅が限られる
QMK/VIA対応のKeychron Q1などと比較すると
やはりキーカスタムの自由度は低くなります。
Varmiloは恐らく静電容量メカニカルスイッチ専用のPCBを使っていると思うので仕方ないですね。
逆に、Varmiloのスイッチを採用したうえでVIA対応のキーボードが出たら最強になりそうです。
まとめ
今回はIndiegogoでShurikey Hanzoを入手しましたので紹介しました。
やはりVarmiloの静電容量スイッチは市場で最高のリニアスイッチの一つだと思っています。
クリッキーのアイビー軸も、機会があればぜひ試してみたいです。
せっかくの無線モデルなので、一般販売が開始されたらふもっふのお店さんとかと組んで
国内技適取得バージョンで販売されてくれればうれしいですね。
今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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