こんにちは。Tomです。
2021年11月18日、Logicoolから新しいキーボードが発売されました。
Logicoolからはつい先日も、MX KEYS mini KX700 というキーボードが発売されたばかりです。
MX KEYSの方はレビューが出回りつくしており、特に興味がわかなかったため
POPな見た目でカチカチとした打鍵感が楽しめるという謳い文句のPOP KEYS K730を購入してみました。
Logicool POP KEYS K730
製品の特徴
Logicool POP KEYS K730の特徴は下記の通りです。
- 75%テンキーレス
- レトロなタイプライター風キーキャップ
- メカニカルスイッチ(TTC Brown)
- カスタマイズ可能なメディアキー・絵文字キー
- 交換可能な絵文字キーキャップ
- 3台までのデバイスに無線接続(Bluetooth・Logi Boltレシーバー)
- 最長3年間の電池寿命
Logicoolのワイヤレスキーボードの多くに見られるバッテリーもちに加え、メカニカルスイッチを採用したことで打鍵感と打鍵音を楽しむことができるようになっています。
また最近のトレンドも踏まえて、オンライン会議でマイクをミュートできる機能や
画面をキャプチャできるスクリーンショットボタンなども標準で備えています。
しかも、それらの機能キーは専用アプリで変更でき、多くの機能の中から自分で選んで割り当てることができます。
75%テンキーレス
Logicool K730は、テンキーのない75%配列です。
普段ノートパソコンを使っている人にとっては違和感のない配列になっています。
国内ではJIS配列のみ購入可能です。
関連:日本語配列のかわいいキーボードが欲しい?ならVarmiloを買え!
レトロなタイプライター風キーキャップ
Logicool POP KEYSの特徴は、丸いキーキャップです。
同社はときどき丸いキーキャップのキーボードを発売していますが、メカニカルでは初めての採用です。
見た目がかわいいですね。
TTC製ブラウンスイッチ
Logicoolの公式サイトの情報を見ても、このPOP KEYSのカチャカチャ音がするキースイッチが
タクタイルなのかクリッキーなのか、どのブランドのスイッチか等が言及されていませんでした。
実際に購入して見てみたところ、キースイッチには「TTC」という印字がありました。
このことから、TTC社のタクタイルスイッチであることがわかります。
TTCというのはCherry MX互換のスイッチを多く製造している有名なスイッチメーカーで、
世界中の高級キーボードにも採用されている実績のあるメーカーです。
この点については、本格的なスイッチが採用されているようでとても嬉しいですね。
交換可能な絵文字キーキャップ
K730の右端には、絵文字が入力できるキーが用意されています。
この絵文字はソフトウェアで自由に設定でき、交換用のキーキャップもいくつか付属しています。
絵文字がそんなに必要ない方は、独自のキーストロークを割り当て(Ctrl+Vなど)できるので、
簡易マクロパッドのように使うこともできます。
3台までのデバイスに無線接続
K730 POP KEYSは、3台までのマルチペアリングに対応しています。
接続方法はBluetooth、もしくは新発売された「Logi Bolt」レシーバーが選択できます。
新しい規格なので、メリットとデメリットがあります。把握してから使いましょう。
Logi Boltのメリット
従来のUnifyingレシーバーに比べて、
接続のセキュリティや安定性、混信耐性がアップしているようです。
また、Bluetoothよりも安定していて、接続認識も早いのでより快適に使うことができるようになります。
Logi Boltのデメリット
これまでのUnifyingとの互換性がないため、
ロジクールの高級マウスなどを使っているかたは同じレシーバーが使えません。
Logi Boltに対応したマウス(現状は「M370」のみ)との組み合わせの場合は、
1つのレシーバーで6台までのデバイスを接続することができます。
Logi Boltに対応したキーボードは、現在POP KEYSとMX KEYSのみとなっているようです。
Logi Boltに対応したフラッグシップマウスやトラックボールの発売が待ち遠しいです。
Mac/Windows対応
Logicool K730は、MacとWindowsそれぞれの配列に対応しています。
例えば、スタート/Opt というキーはWindows環境ではWindowsキー、Mac環境ではOptionキーとして動作します。
もちろん、iPadでも使用できます。
配列はペアリング時に自動判別
どちらの動作になるかは、ペアリングされた環境を判別してMac用配列/Windows用配列を決定しているようです。
ちなみに、WindowsでペアリングしたLogi BoltレシーバーをMacに繋ぎ変えてみたところ、Windows配列のままになってしまいました。
実際に使用する環境でペアリングを実施するようにしましょう。
最長3年間の電池寿命
Logicoolのデバイスは長いバッテリー寿命で知られていますが、このキーボードも例外ではありません。
単3乾電池2本で最長3年間使えるとのことです。
無線キーボードでありながらも、スリープしてしまってから起こすためにキーを叩く必要もなく、
無線であることによるストレスがほとんど無い点は本当に優秀なコントロールをしていると思います。
打鍵音は悪くない。小気味良い音
POP KEYSの打鍵音をこちらの動画で公開していますので、よかったら聴いてみてください。
なんだこれ!打ちにくい!
実際に購入して使ってみましたが、めっちゃ打ちにくいと思いました。
普段US配列のキーボードを使っていることもあるかもしれませんが、
とは言っても仕事などでJIS配列のキーボードにも触れています。
それでもこのK730は非常に打ちにくく感じてしまいました。
理由はキーの間隔
打鍵をしながら、この打ちにくさの原因は何なのか考えていました。
すると、打鍵する時に隣のキーを押下しそうになっていることに気づきました。
間違って隣を押すのではなく、狙ったキーを押す時に隣のキーをついでに押してしまう感じです。
キーピッチ自体は狭くない。定番の19mm
通常、キーボードの大きさやキーの間隔を表す場合、キーピッチという言葉が使われます。
キーピッチとは、キーの中心同士がどれくらい離れているかを表す数値で、
たとえばAppleのMacBookシリーズのキーピッチは19mmであることが知られています。
このLogicool K730も手元で測ってみたところ約19mmのようでした。
それでは、キーの間隔が狭く感じた理由はなんだったのでしょうか。
キーの端どうしの距離
キーピッチという数値はキーの中心どうしの距離です。
今回はキーピッチでなく、キーの端っこ同士の距離が問題でした。
同じキーピッチ19mmであっても、隙間の大小には差があるわけです。
実際に計測してみると、
- 普段使っているKeychron Q1のキー同士の隙間は6mm程度
- Logicool K730のキー同士の隙間は2.5mm程度
ということで、
なんとキーの隙間は半分程度しかないことがわかりました。
これが問題で、隣のキーに指が触れてしまうことが多く、ミスタイプの原因になります。
キートップの形状が平らである
さらにLogicoolのMX KEYSなど上位機種に見られる「キートップのくぼみ」がないことも要因として考えられます。
つまり指先がキーキャップの中央を捉えられなかったとき、その指先を誘導してくれる形状ではありません。
指先が触れた箇所がキーキャップの中央なのか、端っこなのかが分かりづらく
そのまま押下した結果、隣のキーを掠ってしまうようなイメージです。
打ちにくい原因まとめ
間違って隣のキーを一緒に押してしまうような感覚を覚えたのは、
- キーキャップの端どうしの距離が近い
- キーキャップの形状が平らになっている
これらが原因のようでした。
便利な機能は全部盛り
そんなわけで、タイピング体験自体はあまり好みではありませんでしたが
これまでのLogicoolの技術が集約された、
コストパフォーマンスに優れた無線メカニカルキーボードであることは間違いありません。
- Logi Boltによる高い接続安定性
- 長期間のバッテリーもち
- 複数デバイスの切り替え
- TTCメカニカルスイッチの耐久性・打鍵感
- カスタマイズ可能なキー
このように良いポイントはたくさんあります。
メカニカルスイッチがCherry互換のものになっているので、キーキャップを交換することで打鍵感を改善し
便利さをそのままに打鍵しやすくすることもできるかもしれません。
日本語配列の交換用キーキャップが少ないことが悔やまれますね。
まとめ
Logicool POP KEYS K730を実際に購入したので使用してみました。
- 非常に便利な機能が満載である
- 一方で、独特の形状による打鍵感は人を選ぶ
という感想でした。
気になっている方は見た目だけで選択せず、ショップに行って試しに打ってみることをオススメします。
今日はこのへんで。
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