Keychron Q2のキースイッチを交換したところ、打鍵がとても滑らかになったのですが
Keychronの純正キーキャップは、素材が結構薄くて打鍵音が軽くなってしまう問題がありました。
そこで今回は、そこそこしっかりとしたキーキャップに交換してみたいと思います。
AKKO キーキャップへ交換
キーキャップを交換する理由
メカニカルキーボードのキーキャップを交換する理由として最も多いのは、おそらく
見た目をカスタマイズしたいから
ではないでしょうか。
ぼくも、選べるデザインが多いことからUSキーボードを選択するようになった人間なので
デザイン変更のためにキーキャップを交換することはよくあると思っています。
一方で、今回キーキャップを交換しようと思った理由は、
打鍵音を改善したい
という目的のためでした。
キーキャップ選び
まず、キーキャップを選ぶところからですが
キーキャップの世界は本当に沼で、1セット数万円などという高級品も存在しています。
例えばこういう商品ですね。
DROP + MATT3O MT3 SUSUWATARI CUSTOM KEYCAP SET
さすがに、ここまで高級なキーキャップはちょっと勇気がでなかったので
コスパの良いキーキャップを探しました。
そこで見つけたのがこれ。
AKKOという割と有名なメーカーのキーキャップセットです。
AKKOのキーキャップは、カラースキームによってキー数が異なるのが特徴です。
今回選んだWAVEというカラーは、226個入りという驚愕の入り数です。
通常のキーボードが80キーから100キー前後であることを考えると、2台分にもなる計算ですね。
ぼくは今回、2台分組みたかったのでこのカラーを選択しました。
ASAプロファイル
AKKOのキーキャップセットは、ASAプロファイルという形です。
プロファイルの命名法則とかは特にないようなのですが、「SA」とつくプロファイルのものは
- キーキャップの中央がくぼんでいる
- 印字は真ん中に印字されている
というものが多いように思います。
ちなみに、Keychron Q2の純正キーキャップはOSAプロファイルです。
ASAプロファイルはOSAプロファイルより少しだけ高さがあります。
ダブルショット
キーキャップに文字を印字する方法にはいろいろありますが
PBTキーキャップで主に使われているのは「昇華印刷(Dye-Sub)」と「ダブルショット」です。
例えば、IQUNIXのキーキャップやKeychronのOEMプロファイルのキーキャップの印字は「昇華印刷」です。
Varmiloのキーキャップもこのタイプです。
PBTという素材は熱に強いため、昇華印刷という熱を加えてインクを染み込ませる方法が使えます。
一方、比較的安いキーキャップによく採用されるABS素材は熱に弱いため、昇華印刷は使えません。
ABSキーキャップの場合はレーザー印刷やダブルショットなどの方法が使われます。
例えばShurikeyやKeychron KシリーズのNon-BackLightなんかはダブルショットABSキーキャップですね。
で、ダブルショットというのは色の違う素材を組み合わせて文字を表現する方法で、
融点の低いABSの方が製造しやすいのですが、PBTでも使われている手法です。
今回交換するAKKOのキーキャップは、最も製造難易度が高い、ダブルショットPBTキーキャップです。
実はKeychron Q2純正のキーキャップもダブルショットPBTでした。
同じダブルショット製法でPBT素材であっても、使用感にかなり違いがあります。
- Keychron標準搭載のPBTダブルショットは、少しコストカットの形跡が見えます
- AKKOのPBTダブルショットは、しっかりと二重に整形されています
この違いによって、打鍵音がかなり異なります。
実際の打鍵音比較動画はこちら。
キーキャップのランク付け
今回、スペック上はどちらも「PBTダブルショット」でしたが、厚さや高さによって打鍵感が大きく変わることがわかりました。
なので、今後キーキャップを選ぶ時にだいたいのランキングイメージをまとめておきます。
ランクが低い順に、独断と偏見で並べますと
- 安いキーボードのABSキーキャップ
- 安いABSダブルショットキーキャップ(E元素とかはこのへん)
- 安いPBTレーザー印刷キーキャップ
- 安いPBT昇華印刷キーキャップ
- 安いPBTダブルショットキーキャップ(Keychron Q2標準はここ)
- 中価格帯のABSダブルショットキーキャップ(Shurikeyはここ)
- 高いABSダブルショットキーキャップ(たまにあるんですよね、高級キーキャップでABSのやつ)
- 中価格帯のPBTキーキャップ(Varmilo、HHKBとかRealforceはここ。今回のAKKOもここ)
- 高いPBTキーキャップ(神の領域。フルセットで2万円以上とかザラ)
という感じでしょうか。
だいたい上のリストで数字が大きくなるほど、打鍵音が落ち着いたコトコト音に近づくイメージです。
もし、キーキャップを交換したくて探している方は、参考にしてみてください。
ちなみに、Keychronで別売されているPBTダブルショットキーキャップは非常にクオリティが高く、厚みもある上に内容量が多く、さまざまな配列に対応できるのでオススメです。
また、ABSキーキャップは長期での使用にともなってテカリが出ることがあります。
PBTキーキャップでも安物はテカリが出たりするのでどっちもどっちですが、
今回使用したAKKOキーキャップは手触りも抜群でサラサラしていて、テカリが出そうな雰囲気はありません。
長く快適に使っていけそうです。
今度、残ったキーキャップを使って1台キーボードを組み立てる予定なので、
また作ったらシェアしたいと思います。
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