HHKB Professional Hybrid Type-Sはキーボード探しの終着点になるか

HHKB Professional Hybrid Type-S HHKB
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こんにちは。Tomです。

在宅勤務を快適にするキーボードを選ぶに当たって、誰もが気になる存在といえばやはり、HHKBやリアルフォースといった高級キーボードだと思います。

キーボードにしてはやや高額なので、
買うべきか、買わざるべきか。
と悩んで数年経過している同志も少なく無いと思っています。

2021年にHHKBの25周年を記念して、
HHKB Professional Hybrid Type-Sの新色「雪」が発売されました。
初期モデルはUS配列、JIS配列ともに1250台ずつの限定生産でした。
2022年に再販されレギュラーモデルになっています。

今回はHHKB初心者のぼくが思い切って雪モデルを購入してみました。

しばらく使ってみた感想を書いていきます。

これからHHKBを導入してみたいけれど、実際のところどうなの?と気になっている人の参考になれば幸いです。

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HHKB Professional Hybrid Type-S レビュー

HHKBを敬遠していた理由

HHKB 敬遠

在宅勤務でキーボード沼にハマり数々のキーボードを購入してきたぼくですが、実はHHKBは未経験でした。

HHKBを使ってこなかった理由:

メカニカルキーボードの多様な打鍵感が好きで、
どれか1つのキーボードを使い続けるより、いろいろなものを使って行きたいと思っているため。

つまり、配列が特殊すぎる故に、
HHKBに慣れてしまうとそのほかのキーボードが満足に使えなくなってしまうのではないか

そんな不安もあって、3万5千円ほどするHHKBを導入する気になれませんでした。

HHKB 25周年記念モデルの発売

HHKB 25周年 雪

今までなんとなく敬遠してきたHHKBですが。

ここにきて今回の新色、雪モデルの発売。

勢いで購入し、試してみるならこのタイミングかなと思いました。

綺麗に使えばリセールバリューもそこそこある製品のようです。

ということで、HHKB Hybrid Type-S 雪 を購入してみました。

ぼくはUSキーボードを常用しているので、US配列のモデルです。

スペックや特徴なんかは、すでに語られ尽くしていることでしょうから

あくまでも自分が感じたこと・考えたことを中心に書こうと思います。

2021年ベストキーボードにも選ばれました

独特な配列は合理的なのか

HHKB 配列

HHKB Hybrid Type-Sの特徴の一つに、その配列の特殊さがあります。

気に入って使っている方が口を揃えて言っているのは、

「最小限のキー数で、ホームポジションからの動きが少ない合理的な配列になっている」

「使えばわかる、考えられた配列」

といった類のことです。

実際に、これは使ってみるとわかりました。

なんか、手におさまりが良いんですよね。すべてのキーが手の中にある感じというか。

学習コストを回収できるか

いくら合理的な配列とは言え、

あまりに特殊だと慣れるまでの学習コストが高くなってしまいます。

普通のキーボードと違う点としては、

  • 矢印キーが無く、Fnキーと任意のキーの同時押しで代用する
  • CtrlキーがAの横にある
  • Caps Lockキーがない
  • Fキー列が無い
  • Enterキー右下のFnキー

など、変わった配列です。

これに慣れることができるかが、HHKBと仲良くなれるかを分けるポイントになります。

ぼくの場合は、矢印キーが無い点がとっても不安でした。

結論は「思ってたより簡単」

実際HHKB導入にあたって障壁となるのは、この学習コストの面です。

「使ってみたら、まったく違和感なく使えました!」

なんてことは決してありません。

とはいえ、「すごく頑張らないと使えない」というほどではないので

「使いこなすために少し練習する」という考え方で導入すれば問題ないと思いました。

自分でカスタムした配列だから覚えやすい

ただし、導入前に懸念していたよりは簡単に覚えることができました。

ポイントは、キーマップのカスタマイズができることです。

つまり、既存の特殊配列を覚えるのではなく

自分で自分の感覚にあった配列を作ることができるから、自分の直感に合った操作方法を設定しやすいです。

あらかじめ決まっている配列を覚えるのは大変だったり、自分の感覚と合わない場合も出てくると思いますが

  • 矢印キーはこういう風に入力したい
  • よく使う機能キーはこの運指が入力しやすい
  • そもそもScroll Lockなんか要らないから別の割り当てにしちゃおう

といった自分のアイデアを反映することができます。

ぼくも実際に自分が納得できる配列にカスタマイズしてしばらく練習しました。

事前に想像していたよりも、すんなりと配列に慣れることができましたので

どのように考えて設定したのかをシェアしてみます。

小指より親指多用を基本方針に

デフォルトの設定では、

右手小指でFnキーを押下することで、さまざまな機能を使用することができます。

しかしぼくは右手小指が不器用な方なので、小指でFnキーを押下しながら人差し指や中指を動かすことにストレスを感じました。

このあたりは、おそらく個人差が大きい部分になるでしょう。

そもそも人間の手の指には力の強い指と弱い指が存在します。

人差し指や親指・中指あたりの力は強く、薬指・小指になると力は弱くなります。

硬く締まった瓶のフタを開けるとき、小指を使ってフタをつかむ人はほぼ居ないでしょう。

そんな非力な小指に「Fnキーを押し続ける」という役割は少し荷が重かったわけです。

自分の感覚に合わせてカスタマイズ

HHKBの特徴のうち、使いやすさに最も寄与している機能がキーマッピング機能です。

有線ではキーマップを変更できるキーボードは多くありますが、無線キーボードでキーマップを書き換えられるものは珍しい部類に入ります。

さまざまな試行錯誤を行い、最終的に落ち着いたキーマップを紹介します。

「JKLI」キーに矢印キーを割当

デフォルトでは右端に用意されている矢印キー(Fnキーと同時押し)の場所を変更します。

ホームポジションそのままの「JKLI」で矢印キーとして動作するよう設定しました。

デフォルトの状態に比べて、ホームポジションからの移動がさらに減り快適になりました。

これは矢印キーの使用頻度に応じて決めると良いと思います。

ぼくの場合は矢印キーの使用頻度が高いので、一番使いやすいところに設置しました。

左の◇キーをFnキーに変更

HHKB DIP スイッチ

右手小指でのみ使用できるFnキーを左手でも操作できるように変更します。

スペースバーの左の◇キーをFnキーに変更することができます。

Dipスイッチで切り替え可能です。

この左Fnの操作は左の親指が担当です。親指は強いので

DelキーとBackspaceを入れ替え

HHKB DEL Backspace

デフォルトでは、Enter直上のキーにBackSpaceではなくDeleteが割り当てられています。

この状態ではBackSpaceを入力するためにはFnキー+Delキーを押下する必要があります。

BackSpaceの方が利用頻度が高いので、Dipスイッチ(3)をONに切り替えることでBackSpaceに変更しました。

用途によっては、もう少し調整が必要

ぼくの用途では、Home/EndやPageUP/Downを多用しないので、矢印キーのみのシンプルなカスタマイズで使っています。

もしHome/Endなど多用する用途であれば、それらも自分で使いやすいところに割り当ててやると良いです。

しかし、あまりカスタマイズをしすぎると他のキーボードが使いづらくなるデメリットも大きくなっていきますので、最小限のカスタマイズに留めるのがオススメです。

持ち運び用キーボードとして優秀

HHKB Keychron ケース

カスタマイズして使いやすくした結果、ぼくの持ち運びキーボードとしてレギュラー入りを果たしました。

現在、自宅ではKeychron Q1をメインで使用しています。
環境的にMac/Windowsの切り替えが必要なのですが、HHKBのOS切り替えは手間がすこしかかるのが理由です。

HHKBは重量も軽くKeychron K12/K3用のケースにぴったり入るため、持ち運び用として重宝しています。

ホワイトのキーボードにオレンジ色のケースが目に鮮やかです。

ちなみに、持ち運ぶ時にはリストレストのCarpio2.0を併用しています。

電池で使えるのは意外と便利

HHKB エネループ

HHKB Professional Hybrid Type-Sは、単三乾電池2本で動作します。

昨今はUSBで充電できる機器がメジャーですが、このような充電式の内蔵電池は使用に伴い劣化するという弱点があり、どれほど高性能で頑丈な機器であってもバッテリーが劣化してしまうと寿命がきてしまう運命なのです。

しかし、HHKBは信念をもって単三乾電池を採用したことによって、この寿命の問題を解決しています。

普段はエネループで使用することでコストを抑えて運用できますし、

万が一外出先で電池が切れても、全国のコンビニなどで交換用の電池を入手すれば充電する必要がなく、一瞬で満タンになるのは心強いですね。

エネループを何本か充電しておけば、省電力設定をオフにしてジャブジャブ使うこともできるので快適ですよ。

感想まとめ

そんなわけで、HHKB Professional Hybrid Type-Sデビューしてみた感想・自分の中での位置づけをまとめると、

  • カスタムして便利になる打鍵感の良いポータブルキーボード
  • 多少の練習で思ったより使いこなせるようになった
  • ほかのキーボードとの使い分けもできる
  • 電池式が思ったより便利

ということになりました。

個人的にはかなり気に入っているのですが、これから買うかたは

「こんなに高い機種なのだから、きっと最高だろう」という手放しの期待感は持たない方が良いです。

あくまでも、自分でカスタマイズ・工夫して使いこむというモチベーションは必要です。

一方で、「すぐ簡単に使えて最高の打鍵感が欲しい」という方はリアルフォースがおすすめです。

売却する際にもそこそこの価格で売れるようなので、メルカリなどでの売却に抵抗がない方は一度試してみるとハマるかもしれません。

今回はこのへんで。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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