V8がオススメ。
Keychronから2022年12月にリリースされた「V8」。
最高級ラインであるQシリーズ初のAlice配列キーボードであるQ8の形状を受け継ぎ、筐体がプラスチックになって廉価になって登場したモデルです。
廉価になったのは外装の素材だけで、中身のPCBはQ8と同じ。
つまり、QMK/VIAが使えるということ。これは強い。
1万円台前半から購入することができるAlice配列のメカニカルキーボードとしては
破格のコスパを誇っています。
今回は、前回の記事でベストキーボード2022に選んだQ8と
廉価版V8を比較してみました。
Keychron V8
Keychron Q8とV8の違い
Q8はメタル外装、V8はABS樹脂外装
Qシリーズは底面までがっちりとアルミ筐体のため、ずっしりと重くひんやりとしています。
一方でV8はプラスチックの半透明な筐体で、中の構造やバックライトが少し透けて見える構造になっています。
V8にはキックスタンドがある
V8には、Q8には無かった「調整可能なキックスタンド」がついています。
Kシリーズと同じ2段階のキックスタンドが搭載で、
畳んだ状態も含めると3段感から調整することができます。
個人的はかなり嬉しくて、スタンディングデスクの高さを変えたときや気分転換をするときなど、
キーボードの角度を変えて柔軟な使い方が実現できます。
スタンドにはしっかりとゴム足もついており、すべりにくくなっています。
V8のABS樹脂は、トランスペアレント(半透明)と真っ黒から選択できます。
ぼくは半透明を選択しましたが、内部に敷き詰められたシリコンパッドがうっすら見えるのが気に入っています。
付属品は同じ
Keychronでは、シリーズごとに付属ケーブルが異なっており、
KシリーズにはUSB-A to C、QシリーズではUSB-C to Cケーブルが付属します。
中間に位置するV8では、USB-C to Cケーブルが付属していました。
その他の付属品についても、Qシリーズと同じものが付属しています。
なおQシリーズでは筐体の色に合わせたケーブルが付属しますが、
Vシリーズでは黒筐体しかないため、ケーブルも黒のみとなっています。
重量の違い
手元のQ8は1798g / V8は925g。
ということで、2倍ほど重さの差があります。
Q8はアルミボディで見た目以上の重量感があります。
V8はプラスチック筐体の内部に吸音シリコンパッドが入っているので、軽量ではありませんが
比較対象が2キロ近い機種
密度が低めになるため見た目より軽く感じられます。
打鍵感の違い
メタルボディのQ8については言わずもがな、打鍵感は非常に重厚でどっしりしています。
一方、V8でも素材こそABS樹脂になったものの、内部に敷き詰められた吸音用シリコンパッドなどがしっかりと効いていて、打鍵感に安っぽさはありません。
打鍵感・打鍵音を求める人にも十分オススメできます。
打鍵音の違い
打鍵音も、筐体の素材で少し異なります。Q8のメタルボディでは、スイッチによっては金属の残響が聞こえる場合がありますが、プラスチック筐体のV8では金属音は鳴りません。
ただしV8は全体の重量が軽めなので、スイッチとの相性によっては割と「ガチャガチャ」という音に聞こえるかもしれません。
ぼくはHoly Panda Xを装着してみましたが、結構じゃじゃ馬な感じで
かなり跳ね返りの強いバネと強めのタクタイル感が相まって、打鍵音は大きめに聞こえる様になっています。
その他気になったこと
Keychron V8は、半透明な筐体によってバックライトが透過するので、
他の機種に比べてもかなりきれいに光ります。
Keychronのキーキャップには光を透過しないものが多いので、ボディ側から透過してくれるのは嬉しいですね。
明るさやパターンも豊富に変更できるので、気に入っています。
まとめ。Alice入門機ならこれを買え
キーボードに興味が出てくると、いつかは気になってくるであろうAlice配列。
これまでKeychronで試すには2万円以上の出費が確定していましたが
V8の登場によって1万円代でカスタム可能なAlice配列キーボードを入手することができるようになりました。
あまり選択肢が多くないAlice配列の既製品の中ではもっともコスパがよく、性能も十分なキーボードになっています。
気になっている人は、買っちゃってよいと思います。
デザインもよくて使いやすいのでおすすめです。
2022年ベストキーボード書き換えようかな…
コメント