こんにちは。Tomです。
今回は、Keychronから新しく発売されたキーボードK14をご紹介します。
Keychron K14 基本情報
基本スペック
Keychron K14の基本スペックです。
- 有線・Bluetooth対応
- Mac・Windows対応
- ABSキーキャップ
- バックライト無し・白バックライト・RGBバックライト選択可能
- アルミフレーム・ABSフレーム選択可能
- Hot-Swappable選択可能
- スイッチは3種類から選択可能
基本的には従来のKeychronキーボードと共通の機能・性能となっています。
様々なカスタムオプションが用意されており、自由に仕様を決めることができます。
Keychron K14は変則72キー配列
Keychron K14は、65%キーボードの右端にキーを追加した形状になっています。
サイズとしては、およそ70%といった感じでしょうか。
Keychron K6と同じFキー行のないタイプで、
右側にhome/end, PageUp/PageDownが備わっています。
HomeがEndの下にあります。なぜ?
【良い点】デュアルFnキーによる高機能
K14は、Keychronのコンパクトキーボード共通のデュアルFnキー仕様となっています。
例えばWindowsで使用する場合、下記のように使い分けることができます。
Fn1キー+数字キー:
- ノートPCの画面輝度を下げる
- メディアの音量を上げる
- メディアの再生・停止
Fn2キー+数字キー:
- 通常のF1~12キー
Macで使用する場合は、システム環境設定のキーボード設定によって動作が変わります。
2つのFnキーは慣れると非常に便利で、音量調整はこれがないと不便に感じる
同様の仕様を持っているキーボードは、K6とK12があります。
K12のFnキーは少し横長の形状(1.25U)ですが、K14のFnキーは1U(文字キーと同じ幅)です。
スイッチはGateron/Keychronメカニカル
Keychron K14のスイッチは、下記のように選択できます。
- バックライトありのモデル → Gateronメカニカルスイッチ
- バックライト無しのモデル → Keychronメカニカルスイッチ
GateronよりKeychronメカニカルの方が廉価ですが、実際の使用感はほとんど変わりません。
スイッチの種類にこだわる必要はないと思います。
スイッチの種類はGateron/Keychronメカニカルスイッチともに、下記の選択肢があります。
- リニアの赤軸
- タクタイルの茶軸
- クリッキーの青軸
それぞれのスイッチの特徴については、
リニア・タクタイル・クリッキーとは スイッチを解説 をご覧ください。
オススメはNon-Backlight・アルミフレームモデル
Keychron K14では、Non-Backlightのアルミフレームモデルが選択可能となっています。
これまでの黒/グレーを基調としたカラーリングからベージュカラーになっていて、雰囲気が変わっています。
僕はNon-Backlightアルミフレームモデルを選択しましたが、これが大正解でした。
本体裏面はプラスチック素材ですが、普段見える部分はアルミで高級感があります。
オススメする理由を紹介します。
多数のモデルを経たKeychronの変化
K14が手元に届いて使ってみて、感じたことがあります。
それは、
以前のモデルに比べて着実にアップデートされている
ということです。
Keychronでは、新しいモデルに使った技術を以前のモデルに採用し、製品をアップデートして発売したりしています。
その中で特徴的なアップデートの一つとして、
Keychron K3、K6やK8でもNon-Backlightモデルを販売開始したことが挙げられます。
以前はバックライト無しモデルは無かった
以前の機種(K2やK8、K6など)では、標準でバックライトが搭載されていて、
白バックライトかRGBバックライトを選択できるようなラインナップでした。
さらにアルミニウムフレームのオプションを選択するとRGBバックライトになってしまうなど、ある程度選択肢に縛りがありました。
今回K14ではバックライトの有無にかかわらず、アルミフレームモデルやHot-Swappable対応モデルを選択することができます。
バックライト無しモデルの先駆けはK12
Keychron社は最初にバックライトのないモデルを発売したのは2021年4月
Keychron K12で、初めてNon-Backlightが選択肢に加わりました。
しかしこのときのK12では、薄型のABSキーキャップで
印字も長期間使うと消えてしまいそうなクオリティでした。
ほかのモデルにも共通仕様を展開
K12発売のあと、既存モデルであるK8やK6に対してもNon-Backlightモデルの提供を開始しています。
さらにその後、K14のクラウドファウンディングが開始されました。
つまりKeychronという会社は
社内で開発した新しいアイデアや、共通で使える仕様などを製品間で共有し、アップデートをしながらラインナップ全体をブラッシュアップし続けている
ということです。
【良くなった】キーキャップはQ1の仕様を踏襲
KeychronのフラッグシップモデルであるQ1において標準搭載されたABSキーキャップは
それまでのKeychronキーキャップよりも厚く高品質なDouble-Shotキーキャップとなり、
これによって軽すぎない上質な打鍵感を演出できるようになりました。
画像で分かるように表に白い素材が使われており、その裏から黒い素材を貼り合わせることで印字を表していて、その分キーキャップに厚さが生まれます。
そしてKeychronの新モデルともいえるNon-BacklightのK8やK6、K14でも
Non-Backlightモデル限定でDouble-Shot ABSキーキャップが搭載されるようになりました。
Double-Shotのメリット
キーキャップには当然印字があるわけですが、印字の方法にもいろいろあります。
- 通常のプリント
→長期間使うと消えてしまうことがある - シール
→使用に伴って剥がれてくることがある - 昇華印刷(Dye-Sub)・・・PBTキーキャップのみ適用可能
→長期間使っても消えず、耐久性が高い。色の自由度が低い - 2色成形(Double-Shot)
→素材の違いで印字を作るため、理論上絶対に文字が消えない。価格が高くなる傾向がある
このようにさまざまな手法があります。
K12のNon-Backlightモデルのキーキャップは通常のプリント印字だったのですが、
Q1やK6,K8,K14のNon-BacklightモデルではDouble-Shotが採用されたことにより、印字の耐久性もはるかにアップしています。
ビルドクオリティも向上している
今回Non-Backlightのアルミフレームモデルを購入しましたが、非常に製品の完成度は高いです。
- 絶妙な重さからくる安定感
- 内部の空洞が少なく、余計な響きのない打鍵音
- アルミフレーム表面の上質な仕上げ
などのように、価格に対して非常に上質感が高く、
スペック表に現れない細かなアップデートが感じられました。
着実な品質向上、価格は据え置き
Keychron K14は多様なオプションが選択可能になり、全体的な完成度も上がっています。
- アルミフレーム/プラスチックフレーム
- バックライト:なし/白/RGB
- Double-Shot キーキャップ
- Hot-Swappableオプション
それでいて、最も安価な構成で54米ドルからとなっていて、
コストパフォーマンスがかなり高い機種となっています。
Keychron Q1や今後発売されるQ2も、もちろん素晴らしいキーボードですが、
1万円以内で購入できるキーボードの中ではトップクラスのコスパを誇るキーボードになったと言えます。
【これがあれば良かった】惜しいところ
ここまでK14の良いところを述べてきましたが、Keychron K14にも惜しいところがあります。
- キーマップ変更ソフトに対応していない
- USBワイヤレス2.4Ghz接続に対応してほしい
- やっぱりPBTキーキャップを標準にしてほしい
Keychronは、Mac対応のワイヤレスキーボードのパイオニア的位置づけのメーカーでもあるので
Keychron K2が出てきたときなんかは、競合が少なかったので今の仕様でもよかったと思います。
しかし最近は後発のメーカーがどんどん出てきていて、それら後発の製品では上記3点が網羅されていることが多くなってきています。
特にMacはBluetoothが不安定になるケースもあるので、2.4Ghzドングルに対応してくれるとありがたいですね。
まとめ
Keychron K14を購入してしばらく使ってみた感想をお話してみました。
- キーキャップやボディのクオリティが向上しておりコスパが高い
- バックライト無し・Double-Shotキーキャップ・アルミフレームの組み合わせが最高
- Q1など最上級機でなくても、多くのユーザーにはこれで十分
- キーマップ変更ソフトウェア、ドングルがないのが惜しい
といった感想です。
総じて非常に良いキーボードだと思いますので、ぜひ検討してみてください。
下記のリンクからKeychronキーボードを初めて購入すると10%オフになります。
以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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