1台だけ選んだのはHHKB

HHKB
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HHKB Professional HYBRID Type-Sが「最適」でした。

今年に入ってからミニマリズムに関する本を複数読んでいたことに影響を受けて、キーボードも大量に溜め込むことをやめてキーボードを減らしていっています。

読んだ本は別の記事にまとめています。

#18【水平要約】ミニマリズム関連書籍11冊読んだからまとめて紹介する
水平読書のススメ ひとつのテーマで水平に読書をすると、その分野について解像度がぐっと上がる。 また、一冊の本=一人の主張 だけを鵜呑みにするリスクを回避することができる。 というわけで、今年に入って、ミニマリズム関連の本を11冊読んだ。 ミ

で、結局何を残したのか、理由を添えて紹介します。

1台だけ残すなら、HHKB

数々のメカニカルキーボード、ならびにREALFORCE R3HHKBを試して、最後に残ったのはHHKBでした。

HHKBを残す理由

冷静に、機能面だけで考えるとHHKBを超えるメカニカルキーボードは多数存在しています。

VIAでカスタマイズできるものや、静音仕様にカスタムできるもの、無線接続ができるものなど。
その上で、HHKBを手元に残している理由は以下。

  1. 万人受けしやすい静音性で、オフィスで使用可能
  2. 無線接続が安定している
  3. 乾電池で使えて長寿命
  4. 持ち運べる軽さ
  5. デスク上で場所を取らず、紙・ペンとの相性も良い

万人受けしやすい静音性で、オフィスで使用可能

メカニカルキーボードを使う上で一番の障壁になるのが、外での使用時です。

とくにぼくは出社時にも使うので、持ち運べてある程度の静音性が担保できるものが必要でした。

例えばHoly PandaXやKeychron K Pro Bananaスイッチなどは打鍵感こそ最高ですが、打鍵音はお世辞にも静かとは言えません。
そのため、オフィスでの使用にはやや不向きでした。

一方で、静音スイッチにすると普段遣いしたくなるほど打鍵感が良いものがなかなかありません。

Keyboardio model100に搭載されていたSilent Tactileのスイッチも悪くなかったのですが、別に好みというわけでもなく、「静音スイッチ難民」になっていました。

そこへ、HHKBで採用されている静電容量無接点方式の静音キーはうってつけ。

打鍵感と静音性がばっちり両立されていて、どこでも使うことができます。

無線接続が安定している

HHKB Professional HYBRID Type-Sは、3台までのデバイスにBluetoothで接続できます。

Bluetoothの規格は4.2で、最新規格ではありません。
それでも手元のMac Studio、iPad mini、MacBook Pro2019との接続で問題が生じたことはありません。

乾電池で使えて長寿命

いくつかの無線キーボードを手放すにあたって、メルカリなどで売却したものがあります。

その中で、半年ほど通電させていなかった無線キーボードのうち何台かは、充電ができなくなっていました。

充電式バッテリーは、そのものが弱点

過去に所持していたキーボードの中には、バッテリー駆動できなくなりジャンク品扱いとして売却したり、廃棄したものもあります。

昨今のノートPCやスマートフォンは、バッテリー充電に関して高度な制御が入っているので意識することは少ないですが、やはりバッテリーを積んだキーボードのようなデバイスでは、こまめな充電管理の手間をかけてあげないと、わりとすぐに劣化してしまうようです。

バッテリーをダメにしてしまう罪悪感

毎日使えば徐々に劣化し、使わなければ急速に劣化する……

このことは、人によってはストレスになるかもしれません。

とくに、しばらく使っていなかったためにバッテリーが使えなくなってしまったデバイスを見つけると、もったいないことをしたと残念な気持ちになってしまいます。

乾電池なら心配無用

充電式キーボードには上述のような弱点がありますが、乾電池であれば心配いりません。

Amazonでたくさん入った充電池を買っても良いですが、ぼくはエネループを使っています。

電池の消耗を気にせずガシガシ使えるのでお気に入りです。

持ち運べる軽さ

ここまで紹介した、「静音性」「無線接続」「乾電池」という条件では、HHKB Professional HYBRID Type-Sに対抗しうる機種がもう一つあります。

REALFORCE R3です。

で、REALFORCE R3とHHKB Professional HYBRID Type-Sを比較したときに、「持ち運べるかどうか」が勝敗を分ける結果になりました。

REALFORCE R3は1kg以上あるのに対して、HHKB Professional HYBRID Type-Sは乾電池を入れて約580gと、およそ半分の重量。

さらにコンパクトな配列でカバンにも入れやすく、持ち運ぶことを考えるとHHKB Professional HYBRID Type-S一択ということになります。

※580gは、とはいえ重いです。作業内容によっては持っていかずに、MacBook Proの内蔵キーボードを使用することも普通にあります。ただし一日キーボードを叩くことがわかっている日は、必ずHHKB Professional HYBRID Type-Sを持っていきます。

デスク上で場所を取らず、紙・ペンとの相性も良い

デスクは、キーボードのためにあるのではなく、使う人がその場所でなにかを生み出すためにあります。

よって、キーボードを中心に据えて、キーボードの都合で作業が制限されるようなことがあってはいけません。

すなわち、大きなキーボード・重いキーボード・有線のキーボードなどは、キーボードを動かすことに対しての負担が大きいので、どうしてもキーボードを中心としたデスクが「完成」してしまいがちになります。

しかし、デスク上でのもう一つの主役と言えば、紙とペンでしょう。
昨今ではiPad ProとApple Pencilという方も多いかと思います。

このような手書きツールを使う際に、キーボードが邪魔になっているようでは、デスク全体の生産性に対してキーボードが足を引っ張っていることになります。
つまり、キーボードを使うなら「なんの負担も感じずにスッと移動できる」ことが案外大切です。

その点で、HHKB Professional HYBRID Type-Sは片手で掴んでホイっと移動ができ、すぐに紙・ペンやiPadを用意することができます。

この機動力も、HHKB Professional HYBRID Type-Sを選択する大きな理由になりました。

不満な点

HHKB Professional HYBRID Type-Sを使うにあたって、不満は多少あります。

  1. キーマップの変更にやや制限がある。一部の修飾キーは変更できない
  2. ペアリングが3台ではなく、4〜5台できればもっと良かった
  3. キーキャップのサイドのプリントが無いバージョンも欲しい

不満点

キーマップの変更にやや制限がある。一部の修飾キーは変更できない

HHKB Professional HYBRID Type-Sのキーマップ変更は基本的に「アルファベット・記号」のキーに対して機能します。

修飾キーの一部はカスタマイズできず、たとえば「Fn押下中にControlキーをWindowsキーに変えたい」といったカスタマイズは叶えられないこともあります。

VIA対応のカスタム自由なキーボードを触っていると、この制限によって、やや物足りない感はあります。

制限があるから終わりがある

一方で自由すぎるのも考えもので、カスタマイズが永遠に終わらないという問題が発生することもあります。つまり、スペースキーの左を「Command」にしても良いし「英数」にしても良いし「Fn」にしても良い……選択肢が無限にあるということは、それを選び取るための時間がかかるということにもなります。

カスタマイズして、イマイチしっくりこなかったとして、それが自分の習熟度の問題なのか、カスタマイズ自体に問題があるのかの判断もゲキムズです。

そう考えると、キーボード側である程度「これはできます、これはできません」とはっきりしていたほうが、あとは自分の習熟度の問題と捉えて、練習に時間を使うことができます。無限のカスタマイズ迷路に迷い込む確率はずっと下がるでしょう。

そういった意味では、カスタマイズ性が若干乏しいのも不満点と言いつつも、実はメリットなのかもしれません。

ペアリングが3台ではなく、5台くらいできればもっと良かった

これは環境によりますが、ぼくの環境では仕事用PC、プライベートPC、iPad2台、iPhoneに接続して使いたいと思っているので、できれば5台マルチペアリングができれば最高だと思いました。

現在は①仕事PC ②iPad mini ③自宅PC に接続して使っていますが、あとはiPhone への接続ができれば嬉しいですね。

掲載時、Bluetoothペアリングが3台しかできないと思い込んでいましたが、HHKB Professional HYBRID Type-Sのペアリングは4台まで可能でした。

4台のBluetoothと1台の有線接続が可能です。

持ち運びがしやすいキーボードなので、スマートフォンともペアリングして使いたくなってしまいます。

キーキャップのサイドのプリントが無いバージョンもほしい

HHKB Professional HYBRID Type-Sはミニマルなキー数がGoodなキーボードでもあり、さらに2022年にはデザインが一新され再販。クリーンな印字のキーキャップが手に入るようになりました。

ぼくも新しいキーキャップに交換し、印字を気に入っているのですが、このキーキャップのサイドに刻印された機能の印字だけ無いものが選べると、もっと良かったと思います。

Fnと同時押しをしたときの機能キーはかなりカスタマイズできてしまうので、この印字通りの機能で使うことって(個人的には)あまり無いんですよね。

かといって無刻印は普段遣いするにはちょっと難易度が高いので、文字刻印あり+サイド刻印なしモデルが出てくれると嬉しいですね。

一生使う!とは言わないけれど現時点で最高

一生モノのキーボードなんてない

よく言われる「一生モノ」という言葉。
HHKB Professional HYBRID Type-Sもよく「一生モノのキーボード」とか言われていたりします。

実際、静電容量無接点方式の耐久性は凄まじく、バッテリーも乾電池なので実質的に寿命がかなり長いことは間違いありません。

しかし、実際にはその時点で最高の1台を選んで使いたいという思いがある以上、一生使うことはないと思います。

たとえば、ペアリングが5台までできる後継機種が出たら買い換えるでしょう。
Bluetoothの最新規格に対応し、さらに省エネかつ安定接続になったりするのも良いですよね。

製品サイクルは長い製品なので、HHKB自体の後継機種が出るのは早くても数年先になるでしょうが、もしかすると他社からHHKBを超える最強キーボードが出るかもしれません。

現時点で最高の1台を

なので、現時点最高のキーボードとして、ぼくはHHKB Professional HYBRID Type-Sを選択し、ほかのキーボードをほぼほぼ手放したという話でした。

メカニカルキーボードを100台近く触りいろいろな知見を得て、自分の好みのキースイッチや配列、必要な機能がわかった上で、この機種に戻ってきたので、納得感があります。

これからもHHKB Professional HYBRID Type-S、使い倒していきます。

今日は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

  1. りんご より:

    ペアリングは3台ではなく、4台まで可能だと思います。
    https://happyhackingkb.com/jp/products/hybrid_types/

    自分は登録するものが3台までしか無いので4台では使っていませんが…。

    • Tom より:

      ご指摘ありがとうございます!!!
      確かに4台可能でした……。勘違いしていたようです。

  2. HHKBがいいんですね。

    以前Keychron V8 の紹介されてたのもあってメカニカルも
    検討していました。

    HHKB雪で探してみます。
    個人的には、Appleのmagic Keyboardが良かったのですが。

    • Tom より:

      メカニカルにはメカニカルの良さがありますね。
      毎日食べるならラーメンより白米が良い。けどラーメンも美味しい。みたいな話だと思っていただければ!
      HHKBは白米みたいな感覚です。

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