2023年9月22日、ついにiPhone 15 シリーズがUSB-Cポートに対応しました。
これにより、さまざまなアクセサリーをUSB-Cケーブルで直接接続することができるようになりました。例えば、ヤマハAG03MK2も、USBカメラアダプタのようなアイテムを使用せずに接続することが可能です。
従来はAG03に別途給電が必要だった
これまでは、iPhoneにアダプタを使ってAG03MK2を接続するためには、iPhoneを接続するのとは別で、USB充電器を用いてAG03MK2に給電してやる必要がありました。
iPhoneからの給電では、AG03を動かすのに十分な電力が得られないためです。
仕様的にはまだ若干ワット数が足りていない
Appleによると、iPhone15シリーズのUSB端子の出力は4.5ワットとなっています。
iPhone 15 でほかのデバイスを充電する
iPhone を使用して、AirPods、Apple Watch、USB Power Delivery に対応した別の小型デバイスを最大 4.5 ワットで充電できます。
https://support.apple.com/ja-jp/HT213839
- USB-C コネクタ搭載の別のデバイスをお持ちの場合は、USB-C ケーブル (iPhone の付属品など) で iPhone に接続してください。
一方、AG03MK2の必要な電力は、マニュアルによると 「5V1A」、つまり5ワット となっています。
バスパワーでの動作には、5V 1Aの電力供給が必要です。十分な電力を安定して供給できな
https://jp.yamaha.com/files/download/other_assets/1/1549761/ag06mk2_ja_ug_b0.pdf
い場合は、別途[5V DC IN]USB端子から電力を供給してください。
ということで、iPhoneでAG03MK2を使うのは、仕様上は若干パワー不足の可能性があります。
しかし、上記のAppleの記事はあくまで「他の機器を充電する」の話であって、アクセサリを動かすための給電に関わる記述ではありません。
(Apple公式で、iPhone15のアクセサリへの給電に関する仕様は見つけられませんでした。)
ということで、実際に使ってみることにします。
実際に使ってみた
実際に使ってみた結果、きちんとケーブル1本だけで使えました。
まず、iPhoneとAG03 MK 2を接続するケーブルは、iPhone 15 Proに付属の充電ケーブルで接続できます。そのため、別途ケーブルを用意する必要はありません。
iPadと違って、充電しながら使用可能
実はUSB-Cケーブルを使った接続方法は、iPad miniやiPad ProのようなUSB-Cポートを持つiPadでも対応可能でした。
しかしiPadの場合、USBポートを使ってAG03MK2に接続すると、iPad本体の充電ができなくなるという弱点がありました。
長時間の配信を行う場合、これは致命的な弱点です。
充電問題を解決するにはiPadにUSB-Cハブを接続して、そこへ充電器とAG03を繋いで…といった配線が必要で、デスク上が大変散らかります。
一方、iPhoneはMagSafeで充電をすることによって、充電しながらAG03MK2を1本のケーブルで直接繋ぐことができます。
MagSafe充電器を固定できるスタンドを用意すれば、配信用のスタンドも兼ねることができますね。
もちろん、ファンタム電源も使える
もちろん、iPhoneから電源をとっている状態でも、AG03MK2でファンタム電源を用いたコンデンサーマイクも正常に使うことができます。
そのため、外部のコンデンサーマイクを用いた高音質な通話が可能です。
ダイナミックマイクを使う場合でも、マイクプリアンプを使うこともできますね。
スマホ配信者には大きなアップデート
インスタライブや、REALITYやIRIAMといったスマートフォン用の配信アプリでも、AG03MK2を用いてBGMを流したり、高音質なマイクを使うことが可能になり、スマートフォンでの配信を行う時の機材をスッキリさせることができます。
高音質なマイクを使って、BGMも流せて、さらにiPhoneを充電しながらAG03MK2を使用して配信することができるため、iPhone 15 Proは配信者にとって非常に魅力的なスマートフォンと言えるでしょう。
※手元ではiPhone 15 Pro Maxを使ってテストしました。iPhone15 (Proではない方)での動作確認はできていません。
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