MacBook Pro M3, 吊るしモデルを購入しました。
YouTubeなどでは、「MacBook Proと名乗っておきながらメモリ8GBは流石に少なすぎる」とか、「Macはメモリ16GB必須」とか、だいたいそういう風潮のように感じます。
一方で、「M3チップに組み込まれたメモリ8GBは、一般的なメモリの16GB分と同等のパフォーマンス」という説も見かけました。
半信半疑ながらも、MacBookがほしかったので、最低スペックのM3モデルを購入することにしました。
感じたことをファーストインプレッションでお伝えします。
購入したスペック
スペックは以下。
- MacBook Pro 14インチ
- M3チップ
- 512GBストレージ
- 8GBメモリ
- シルバー
M3 MacBook Proの最安構成です。(M3 Proではありません)
ポイントがつくので、Amazonで購入しました。
購入した理由
購入した一番大きな理由は、気分転換です。
これまでデスクトップのMac Studioをメインで使用していました。
MacBook Airを手放して後悔した
僕のMac遍歴は以下。
- 2011年 iMacを購入し、Macデビュー
- 2014年 MacBook Pro 13インチで2020年ごろまで頑張る
- 2020年 M1 MacBook Airを購入
- 2022年 M1 Max Mac Studioを購入
上記のうち、Mac Studio以外は全て売却済みです。
余談ですが、M1 MacBook Airを手放したことは、今でも後悔しています。
今持っている人は本当に大事にしてあげてください。
M1 MacBook Airは、機動力とバッテリー駆動時間と性能のバランスがあまりにも良いです。
M1 MacBook Airは歴史的な名機だと思います。
しかし、一度手放したそれを買い直すのは、ガジェオタとして腑に落ちない。
そこで、M3の吊るしモデルを「M1 MBAに毛が生えた程度」だと思い込めば使えるのでは?と判断した次第です。
今のMacは強い。でも家から出られない
現在はMac StudioのM1 Max(メモリ32GB、ストレージ512GB)をメイン機で使っています。
性能は文句なく、コスパの面でも最強です。(購入当時23万9800円くらい)
しかしデスクトップの宿命として、作業場所に縛られるのが苦痛になってきました。
今は動画編集のように重い作業をするわけでもないのに、デスクトップの余裕のあるパワーは不要です。たまにブログを書いたりする程度の用途では、明らかに過剰なスペックです。
一方でコスパが良すぎる反面、売却しても価格があまり高くなく、スペックもりもりのMacBook Proなどは買えないので、Mac Studioは母艦として、引き続き鎮座していてもらいます。
最近のMacの用途
現在のMacの用途は、ブログで文章を書いたり、スケジュール管理やNotionでの情報まとめなど、文字を取り扱うのがベースです。
若干、Notionで日記を書いたり情報をまとめる時に写真を扱うので
写真を多少編集できたり、SDカードの取り込みができると嬉しい。ぐらいの用途です。
つまり本来、MacBook Airで充分な用途です。なんならM1でも問題ないほどです。
たまには出かけて書きたい
ブログを書くにあたって、いつも同じデスクでやっていると気が滅入ってくるわけです。
本業の仕事も同じデスクでやっているので、仕事の日にブログなんか書こうものなら、一日中同じデスクで同じモニターを見続けていることになります。
キーボードも兼用しているので、つまり一日中同じ景色・同じ触り心地であるわけです。
気分が滅入ってきたら散歩に行ってみる とか、
iPadとキーボード持って出かけてみる、 とか
色々試行錯誤してみました。
iPadでは限界
iPadでキーボードを使って打鍵するのは、MacやWindowsとは根本的に操作感が違うので、ずっとストレスを感じていました。特に違和感があるのは、変換の部分です。
また、iPadでは使えないWebサイトがあったり、写真などのデータを取り扱うのに複数のアプリを経由する必要があるなど、PCに慣れてしまっている体にとって、iPadの操作感はストレスです。
そこで、「出かけて使えるMacが欲しい」という気持ちが強くなりました。
AirではなくProのM3モデルを買った理由
先述の通り、僕の用途はMacBook Airでも十分耐えられる用途です。
そんな中でMacBook Pro M3モデルを買ってみた理由は、
キーボードの見た目が良いことと
ディスプレイが綺麗だからです。
キーボードの見た目が好き
Macを検討するにあたって、M2のMacBook Airも視野に入れたのですが、僕には1つ譲れないポイントがありました。
それは、MacBook Proのキーボードです。
キー周辺が黒くなっているこのキーボードの見た目がめちゃくちゃ好きで、以前から欲しいと思っていたんです。
そこで今回は、
「MacBook Airを買うような用途」で、「自分が大好きなキーボード」と 最大120Hzの「ProMotionディスプレイ」を搭載したモデルを買う
というつもりで、M3 MacBook Proを選択しました。
Proに片足突っ込んでるAirを買ったイメージです。
重さについては、どうせAirでもそんなに軽くないし、持ち運ぶ時は無印の「肩の負担を軽くするリュック」に入れるので、1.5kgという重さは問題ではありませんでした。
低スペック不足に見える
MacBook Proには、上位のカスタマイズ選択肢があるゆえに、M3吊るしモデルはスペック不足に見えます。
しかし実際にはM2 iPad ProやiPhone15 Pro Maxを超えるチップが載っているわけで、当然、すごく快適に使えます。
M3 ProやM3 Maxの機種を必要とするのは、動画や画像のデータを大量に処理するプロだけです。
そのMacで今月、何万円の収益を得るのか?をイメージできる人以外は、買わなくて良い機種でしょう。
USB-C端子は左にしかない
吊るしモデルを購入するときの注意点として、USB-C端子が左側にしか無いという点があります。
これによって、外部ディスプレイとの接続をするとき、配線に制限が発生します。
従来のMacBook Proモデルでは左右にUSB-Cポートがあり、どちら側からでも充電やデータ転送、ディスプレイとの接続ができました。
しかしM3無印のモデルの場合は左側にしかUSB-Cポートがありません。この点も含めてMacBookAirっぽい仕様です。
メモリは8GBで足りる?
M3 MacBook Proを購入するにあたって、気になるのはメモリが8GBで足りるのか?ということです。
世間一般(逸般?)のガジェットファンからは「Proモデルなのに8GBスタートとか少なすぎる」という声が聞こえます。
そんな中、あえて今回8GBを選びました。
ぶっちゃけ結構ギリギリ
8GBでも全然平気です。M3さすがです。
と書きたかったです。
正直、今記事を書きながらアクティビティモニタを見ている限り、相当ギリギリだと思います。
アプリを同時にたくさん開いて、重い作業を裏で回しながら表で別の作業をする、といった使い方は厳しいでしょう。
SafariでYouTubeを流しながらNotionを立ち上げてこの原稿を書いていますが、7GB近く使われています。
心に余裕を持って使いたいなら、18GB以上に上げるのが良いでしょう。
そうしてどんどん高額になっていきます。
使い方でちょっと工夫は必要かも
アプリはこまめに閉じたり、ブラウザのタブを開きっぱなしにしないなど、工夫して運用が必要です。
僕はそもそもタブをあまり多く開くのが好きではなく、「どこかで開いているタブを探すくらいならもう一回ググる派」なので、ブラウザのタブは最大で5個くらい開ければ問題ありません。
僕は今のところ8GBでも問題ないですが、ちょっとでもクリエイティブ系の作業をするのであれば8GBは止めておきましょう。
M3無印・吊るしモデル。どんな人におすすめ?
ズバリ、
- ヘビーなクリエイターではない人
- MacBook Airでも十分な用途だけど、よりハイクラスの画面やスピーカー、黒縁のキーボード、排熱用のファン、HDMI端子が欲しい人
以上2点に当てはまる人でしょう。
ある意味では、MacBook Airのカスタムモデルという位置付けで見ています。
じゃあMacBook Airでメモリ16GBにした方がよくない?と言われたら、それも一理あります。ディスプレイのスペック、スピーカーやファンに魅力を感じないのであれば、Airにメモリを積むほうが良いでしょう。
僕はこの黒縁キーボードとPromotionディスプレイが欲しかったんです。これでいいんです。
こんな人にはMacBook Airがおすすめ
僕と同じようにテキストやメール・SNS・スケジュール管理がメインであれば、普通にMacBook Airで充分でしょう。
持ち運びの際に1gでも軽くしたい場合も、MacBook Airで充分戦えるケースは多いです。
Airは充電器も小さい
以外と日常的な利便性につながる部分として、「充電器の大きさ」もあげられます。
MacBook Airの充電器は30Wあれば十分なので、充電器のサイズを小さくできるというメリットもあります。今回買ったMacBook Proは70Wの充電器が必要なので、持ち歩く充電器もそれなりに大きくなります。
長時間×高負荷 ならファン付きのProモデルを
- 重い作業もたまにするけど、短時間で済む
- 普段は軽い作業中心
- 充電器も含めて、少しでも軽く持ち運びたい
といった場合は、MacBook Airで充分満足できるでしょう。
少しでも価格を抑えながらメモリを16GBに盛れるメリットも考えると、軽作業ならAirの方が断然フィットしています。
僕はメモリ8GBのM1 MacBook Airで4K動画の編集なんかもやっていましたが、短時間であれば全然動画編集もできます。
ただし、MacBook Airにはファンが搭載されていないので、「長時間の高負荷作業」はじわじわ不利になってきます。
長時間の作業であれば、Mac Studioなどデスクトップに軍配が上がります。
ノートブックならばMacBook Proが良いですね。
電池がめっちゃ持つ
MacBook Proを購入して、驚いたのは「あまりにもバッテリーが持つ」ということです。
一日の外出で、カフェに寄って数時間書き物をするくらいであれば、充電器を持っていかなくてすみます。
iPad Proは電池が持たない
これまで実は、iPad Pro12.9inch (M1) にMagic Keyboardを装着して使っていたのですが、以下のようなストレスがありました。
- バッテリー持ちが悪い
- 文字入力に癖がある
- Notionアプリなどの使用感がPCに劣る
たとえばNotionをiPadに表示しておいて、メモを取ったりメモを見返しながら、メインPCで作業をするとき。
iPadの充電が一日持たないので、デスク上にiPad用の充電器を配線してやる必要がありました。
いわば、電源を抜いたら5分しか動かないエヴァンゲリオンのような使用感だったわけです。
スマホは家出る時100%ないと不安、昼休みに70%とか切ってると不安、帰宅時に40%切ってたらソワソワする。そんなタイプの人間には、iPadは精神衛生上よろしくありません。
MacBook Proは一日バッテリー駆動でOK
一方、MacBook Proであれば、
- バッテリーは一日余裕で持つ
- 文字入力はいつものMacOSなので快適
- Notionアプリもサクサク動く
- iPadではできないフルブラウザが使える
という、iPadを置き換えて余りあるメリットを享受できます。
Notionなどのメモアプリや、ブラウザでChatGPTを立ち上げて「プライベート秘書」的な使い方でMacやiPadを使っているわけです。
これまでは数時間で音を上げていた秘書がスタミナモリモリの秘書になり、一日中機敏に動き続けてくれるような感覚があります。
一方、iPadの強みはやはりインプット
もちろんiPad Proにも強みがあります。
それは、「専用アプリのクオリティが高いものがある」です。
NotionなどはiPadアプリよりもPC・Mac版の方が使いやすいです。
しかしAmazonのKindleアプリなどの電子書籍リーダーは、MacよりもiPadのアプリの方が使いやすいです。
また、タッチパネルで電子書籍に線を引いたりするのも、iPadの方が簡単です。
iPadをMacのように使うことを諦めて、iPadにはiPadとして活躍してもらうようにしようと思います。
MacBook Pro吊るしモデル。買ってよかった
M3 MacBook Proを購入して、まだ数日しか使っていない中ですが
購入前に感じていた不安(メモリ8GBで足りるだろうか?)なんかも、買ってきて実際に触ると吹き飛びました。
相変わらず圧倒的なビルドクオリティ、M1 MacBook Airと比較にならない重厚なスピーカー、14インチの広々と美しいディスプレイ、自分よりタフな電池持ち。
持つ喜び、使う喜びを感じられるMacです。
M1 MacBook Airは名機でしたし、今でも手放したことを後悔していますが、心機一転、今回購入したM3 MacBookProと色々な場所に出かけたり、記事を書いたりしていきたいです。
触っててとても楽しいので、いい気分転換になります。
吊るしのM3モデルを検討中の方の参考になれば幸いです。
ちなみに、Amazon MasterCardで分割払い手数料がポイントバックするキャンペーンもやっています。僕はこれで分割購入しました(一括で買うキャッシュが無いわけじゃないけど、タダで支払い遅らせられるなら、その方が経済合理性があると思っている派です)。
しかもポイントで5000円分くらい返ってきたので、Apple Storeで買うよりお得でした。
本日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。
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