ぼくが愛用しているデスクの土台は、FLEXISPOT E7 電動昇降デスクと、GrowSpica Proというワークチェアです。
このGrowSpica Proというチェア、コスパに優れた非常によくできたチェアなのですが、いかんせん調整機構にちょっと癖があります。
GrowSpica Proの調整機構は「座椅子システム」
具体的には、
- アームレストの上げ下げ
- 背もたれの上げ下げ
- 背もたれのリクライニング
こういった部分の調整が、基本的に「一方通行」の調整システムなのです。
イメージとしては、「座椅子のリクライニング」です。
片方まで押し切るとロックが外れて、もう反対の片方まで一気に戻る仕組み。伝わりますか？
背もたれは良い。アームレストはストレスがあった
で、背もたれのリクライニングや、上下の設定については、この仕組みでも問題なかったんです。
しかし、アームレストはだめでした。
アームレストのこれまでの調整機構は、
- 「一番上まで上げれば、一番下まで下がる」
- 「下から徐々に上げていき、狙った高さで止める」
というものでした。これ、狙った高さに設定できた試しがありません。
あと１センチだけ上げたいのに、引っ張り上げるときの抵抗と勢いによって、ガッ！！と上まで上がってしまうわけです。
これによって、これまでアームレストの高さは適当で使ってきました。
アームレストがボタン式になった
2023年9月、アームレストがボタン式になりました。
今年新しく販売されたGrowSpica Eliteや、GrowSpica Baseには、最初からボタン式のアームレストが採用されていて、初代モデルであるGrowSpica Proにもその仕様が逆輸入されてきたかたちです。
現在販売されているGrowSpica Proも順次ボタン式アームレストに変更されていくようですが、現在ポチったものがどちらになるかは、サイトから確認することができませんでした。
アームレストが更新されたバージョンを確実に狙うなら、事前に問い合わせるか、EliteかBaseを選択するのが良いかもしれません。
換装してみる
さて、ウチのGrowSpica Proは旧式の「引っ張り上げ式」の調整機構でしたので、このたびレビュー用にボタン式アームレストを送っていただきました。
別売りで購入することもできるようですので、既存ユーザーの方は検討してみてもよいでしょう。
換装前
引っ張りあげるタイプなので、特にボタンなどはありません。
交換部品を開封
シンプルにネジと六角レンチ、交換用のアームレストのみが入っていました。
分解・取り付け方
アームレストを下から覗き込むと、3本の六角ネジがあるので、これを外して付け替えるだけです。
全部はずしてみた
アームレスト無しの状態。これはこれで良いかも。
デスクに外付けアームレストとかを設置するなら、このスタイルが良いですね。
取り付けてみる
新しいアームレストには、ボタンがついています。
このボタンを「押している間、自由に上下移動」できます。
多くのオフィスチェアのアームレスト調整機構としては普通の機能なんですが、これがついてGrowSpicaも一人前になったなぁ……。という感覚です。
換装した感想
言うまでもなく、便利です。
多少、機構自体の質感としてはプラスチック感があり、遊びも大きいためチープ感はあります。
高級オフィスチェアのアームレストと比べてはいけません。
あくまでもGrowSpicaの価格の範囲内でのクオリティと思います。
でも、これまでの「引き上げ式」のものと比べると、圧倒的に便利です。
「ちょっとだけ下げたい」というときに、「ちょっとだけ下げられる」。
この幸せをあらためて享受しています。
ますますオススメしやすくなった椅子
GrowSpicaとぼくの出会いは、良いものではありませんでした。
購入後、すぐにレバーが折れてしまい、返品。
レバーが改善したと連絡をいただき、再度使い始める。
その後は気に入って使っていましたが、アームレストについてはどうしてもストレスがありました。
初期のレビューでも、同じこと書いてました。
しかし、今回のアップデートでアームレストが使いやすくなったので
GrowSpicaは特にオススメしやすい椅子になりました。
今から買うならElite
ただし、今から購入するのであれば、ぼくならEliteを選びます。
やはり、全体的にプラスチッキーな質感があるのが気になるからです。
廉価モデルのBaseは約45,000円、Eliteは80,000円ほどです。
価格差は2倍程度ありますが、めったに買い替えるものではないのですから
5年使うとしたら、35,000円の差は1年間に7,000円です。
ということは1ヶ月に600円です。
NETFLIXよりも安い価格で、Eliteが買えてしまうわけです。
10年使えば1ヶ月300円です。いよいよアマプラより安いです。
この価格差で最上級モデルが手に入ると考えれば、Elite一択です。
ましてや、今からProを選ぶ理由はあまりないと思います。
ProとEliteの差額は1万円ほどですが、
GrowSpica Proのプラスチックパーツの多くがアルミ合金に置き換わるというのは破格のアップデートです。
今から買う人は、少し貯金してでもEliteを買うことをオススメしたいです。
ちなみにSmartPayという支払い方法を使えば三回払いまで分割手数料も無料で組めるようです。
椅子を探している人は、ぜひ検討してみてください。
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