知る人ぞ知る、ハイテクを駆使した「良いモノ」を多数販売しているオンラインストア「Rasical」。
Rasical(ラシカル)はビジネスを通じて、「しわ寄せのない循環型社会の実現」を目指しています。
私たちはこれまで「ものづくり」を通じて、いくつかの社会の裏側を知る機会を得ました。労働環境問題、環境破壊問題など、こうした影響は、やがて私達やその仲間、そして世界中の人々にも及ぶ恐れがあります。
そんな社会と未来を変えるために、そしてみんなが豊かになれる社会の実現に向けて、日々活動を続けています。
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「安い商品の裏側では、誰かが搾取されている・割を食っている」「それを変えるために、良いものを適正価格で作って売る」ということだと思います。とても好感が持てますね。
今回はそんなRasicalのオフィスチェア「GrowSpica Pro」を購入したので、組み立てて座ってみます。
Rasical GrowSpica Pro
まず、箱がでかい。
家具なので当然ですが、人間が余裕で入れそうな箱で届きました。
一人暮らしで階段がある家なので、一人で揚げるのは大変です。
途方にくれていたら配達員のお兄さんが親切に「2階まであげましょうか」と言ってくださいました。
申し出に甘えて、2階まで上げてもらっちゃいました。
(普通そんなの別料金モンです。配達員のお兄さんありがとう)
箱を開けると巨大な説明書
まず箱を開けた瞬間目に飛び込んでくるのは、箱と同じ大きさの巨大な説明書です。
「俺って説明書とか読まないんだよねーww」みたいな人にも、
強制的にある程度読ませることに成功しています。画期的です。
しかも工程が6ステップって。
めちゃくちゃ組み立てが簡単なのも特徴です。
よく見ると最後のステップは「完成です!」しか言ってないので実質5ステップ。
中身を覗いてみる
箱の中身はこんな感じ。
発泡スチロールの緩衝材は一切なく、隙間は「組み立てられたダンボール」で埋められています。
発泡スチロールは処分が面倒なので、段ボールで埋めてくれるのは地味に嬉しいポイント。
もちろん環境にも優しい。
脚パーツ。ちゃんと段ボールで包まれています。ここもプラスチック素材ではなく段ボールで統一、徹底されています。
脚を組み立てる
説明書に従い、キャスターを脚パーツに取り付けます。’
キャスターの部品形状から、押し込めば入ることがわかります。
多少押し込むのに力が必要でしたが、「キャスターの間の平らな部分」を押すことでスッと入ってくれました。
シリンダーを取り付ける
シリンダーパーツを脚に取り付けます。
これはもう、「ほぼ乗せただけ」です。
上からスッと乗せると、良いところで止まってくれます。
座面・背もたれを取り付ける
椅子本体のお出ましです。なんか車のシート部品みたいですね。見たことないですが。
地味に、このパーツがでかいので「箱から出す」「袋からだす」のにちょっと苦労しました。
可能な方は2人で作業すると良いです。一人の方は頑張れば大丈夫です。
頑張って袋を剥きました。
これを脚にドッキングします。
「横倒しにして行うと良いよ!」って説明書に書いてあったので、それに倣います。
無事ドッキング。
ただし脚の方が幅が広いので、このまま横置きだとシリンダーに「曲げ圧力」がかかっている気がします。
説明書には書いてなかったですが、ドッキングしたらさっさと立てたほうが良いと感じました。
え?もう椅子やん
もう椅子になりました。
ここまでの工程で一番時間がかかったのは、「座面パーツを袋から出す」だと思います。
めちゃくちゃ簡単です。
アクセサリーキットを開封
ここで遅まきながら、アクセサリーキットを開封しました。
作業用の手袋が入ってました。
素手でも全然大丈夫でしたが、手袋があるとより快適かもしれません。
指先がちゃんと補強されているような、しっかりとした手袋でしたね。
ネジ類も「必要数+1」入っていますので、失くしたり、ネジ穴を潰してしまっても安心です。
(ネジ穴を潰すほど締める場面は無いです)
地味に苦労したのが、この「ハンガー」を「ヘッドレスト」に取り付けるところ
このへんは結構、狭い穴に棒を差し込む力技が要求されました。
力技で攻めた結果、ヘッドレスト差し込み部分の爪が一本折れました。
ここで気づきましたが、この椅子、プラスチック部品が多めなんですよね。
本当に大切な機構部分、シリンダーとか脚とか、骨組みの部分は金属でしっかりしていますが、
補助的な機能、アクセサリー部分はプラスチックになっています。
この椅子、実は同じくらいのスペックのオフィスチェアにしては比較的安い製品です。
こういった部分がコストカットになっているのかな?と感じました。
個人的には好感を持てる派です。
必要な部分にしっかりとコストをかけて、不要な部分はカットするというスタンスは大賛成です。
この折れちゃったヘッドレストも、別にそのまま使えたので差し込んで使っています。
(たぶん、メーカーさんに言えば何かしらの対応がいただけるとは思っています)
フットレストを取り付ける
フットレストは、金属の棒で椅子の下にマウントします。
差し込むところがあるので、スッと差し込んだら、
抜けないように、棒のエンド部分にネジをとめます。
某よりちょっとネジ頭が大きいので、棒が抜けない。
シンプルな仕組みです
フットレスト両側についているツマミを回してロック/ロック解除して、調整することができます。
座面下に格納されたフットレストを「わざわざ引っ張り出してくる」みたいなイメージで、あくまで簡易的な構造になっています。
例えば座面のレバーと連動させたり、機構を複雑にするとコストがかさむので、これくらいシンプルな構造の方が好感がもてます。
後片付けは段ボールとの戦い
椅子のパーツを全て取り出したあとは、大量の段ボール製 緩衝材との戦いです。
前述の通り、発泡スチロールの緩衝材よりは随分と処理が楽なのですが
それでも段ボールをやっつけるのは一苦労です。
無事に制圧しました。
段ボールの破片が結構床に飛び散るので、掃除して完了です。
SDGsに配慮し、前の記事から画像を再利用しています。
無事に組み立てが終わりました。
以前にゲーミングチェアも組み立てたことがあるのですが、それより簡単でした。
ゲーミングチェアは座面と背もたれ、アーム部分も自分で組み立てた記憶があります。
今回のGrowSpica Proは、椅子の「上半身」がほぼ組み上がった状態で届いたので簡単でした。
最短だと、足とシリンダを差し込むだけで使えます。
そこへ、ヘッドレスト・ハンガー・フットレストをオプションで付与する感じですね。
非常にシンプルな構造で、組み立ては30分もかかっていないと思います。
むしろその後に段ボールを畳むのに20分くらいかかった気がします。
使ってみた感想
座面が「凸型」
これまで使っていたゲーミングチェアは、座面が「凹型」でした。
よくあるソファも、凹型の座面をしていますよね。
GrowSpica Proに関しては「凸型」の座面になっていて、
言うなれば「球体の上に座った」ような感覚が最初にありました。
で、その球体がいい感じに窪んでくれることで、ほどよい弾力感の上に座る感じです。
ちなみに座面メッシュはやや硬めに感じます。
足つきが良い
座面が凸型になっていることによって、太ももが圧迫されないので、座面自体の高さを少し上げても、床にしっかりと足がつくようになります。
さまざまなサイトや書籍で、正しい姿勢が紹介されていますが、一般的に「足は床面にしっかりとついている」ことが大切だとされています。
GrowSpica Proはこの「足がしっかりとつく姿勢」を取りやすい座り心地だと感じました。
調整機能は独特のクセがある
「座椅子システム」に馴染めるかどうか
椅子の調整機能には2通りあって、
- レバーを握っている間、自由に操作ができるもの
例:新幹線や自動車のリクライニング - ゼロからMAXまで段階があり、一度MAXまで動かすことでロックが解除され、またゼロから調整が可能になるタイプ
例:座椅子の背もたれ
この2種類がありますよね。
便宜上、2番目を「座椅子システム」と呼ぶことにします。
GrowSpica Proは、多くの調整機構が「座椅子システム」になっています。
- 背もたれは、レバーを引いている間に「倒す」ことができる。
「起こす」ためには、一度最大まで「倒す」必要がある。
「ちょっと起こす」ことはできない。 - アームレストも、一度最大まで「上げる」と、最低まで下げることができ、そこから好きな高さに「上げていく」ことで調整する。「ちょっと下げる」ことはできない。
このように、日常的に頻繁に調整する機能が「座椅子システム」なのがちょっと驚きでした。
慣れると問題はないと思うのですが、微調整はやっぱり難しいです。
例えば、アームレストをちょっと下げたい場合、
- 最大まで上げる
- 狙った高さまで、少しずつ上げる
- 肘を置いてみると、やっぱりもう少し下げたい
- 1に戻る
みたいなことが起きます。
・・・嫌いな人は嫌いかもしれませんね。
自由に動かせる機構もあります
一応、一部の調整は自由に動かせます。
- 座面を前後に調整する
- 椅子の高さを調整する(一般的なオフィスチェアと同じです)
こういった操作は、「座椅子システム」ではない調整方法になっています。
買ってよかった?
結論、買ってよかったです。
今回は約7万円の椅子ということで、ぼく史上最高額の椅子になりました。
椅子選びというのは難しいもので、
人によって体格も合う椅子も違います。
そんな中、試座もせずにネットでポチったこの椅子。
- ゲーミングチェアとは全く違う、やや前傾姿勢を想定した座面
- オフィスチェアとして過不足のない調整機能
- 広い調整範囲と、フルメッシュ座面の高スペックで7万円という価格
これまでゲーミングチェアで仕事をすることもあったのですが、
やはりゲーミングチェアはゲーム(後継姿勢)向きだったのだと気づきました。
今はスタンディングデスクを使っているので、
この椅子で座ったり立ったりしながら、デスクライフを楽しみたいと思います。
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