突然ですが、SETAPPってご存知ですか?
一言で言えば「たくさんのアプリのサブスクに、安くまとめて加入できるサービス」です。
Mac用のApp、iOS用のAppが対象です。
月額9.99ドル(およそ1500円ほど)で、たくさんの有料アプリが使い放題になります。
今回は僕が実際に使ってみて、それぞれのサービスを単体で1年間使った場合に比べて、いくらお得になるのか計算してみます。
SETAPP おすすめアプリ
SETAPPには240個以上の有料アプリが登録されていて、サブスク登録すれば使い放題になります。
通常の有料アプリと、AIサービスを提供する有料アプリの2段階があって、通常プランの9.99ドルに対して、AIが使い放題になるのは21.59ドル(月額3000円ほど)になります。
僕はMacとiOSの両方で使えるプラン(12.49ドル)を使っています。
Paste 600円/月
まず紹介するのはPasteです。有名なAppなので聞いたことがある方も多いかもしれません。
簡単に言えばクリップボード履歴のアプリで、
コピーしたテキストや画像、URLなどを保管しておいて、いつでも貼り付けることができるようになります。
利用シーン
例えば、「商品名」と「金額」をWebからコピーして、メモに貼りたいとします。
普通だったら以下の手順で行います。
- ブラウザで商品名をコピー
- メモで商品名をペースト
- ブラウザで価格をコピー
- メモで価格をペースト
しかし、Pasteを使うと以下のようになります。
- ブラウザで商品名をコピー、価格をコピー
- メモで商品名をペースト、価格をペースト
アプリを横断する回数が半分になりました。
このような簡単なタスクでは恩恵が少ないかもしれませんが、例えば「商品名」「メーカー」「価格」「紹介文」をコピーしてメモに貼って…というふうにどんどん増えていくと、Pasteの威力が実感できるようになります。
さらに、「さっきコピーしたもの」をずっと覚えておいてくれるので、
例えばメールの定型文や、何度も使うプログラムコードなどを簡単に貼れるのも非常に便利です。
Pasteの価格
普通にサブスクで使おうとすると、月額600円です。
ただし、SetAppの最安プランではiOSとの連携までは使えないので、iPhoneと連携してクリップボードを共有する機能を使いたい場合は、SetAppのプランを12.49ドルのものに変更する必要があります。(僕はこっちで契約しています)
CleanShot X 29ドル/年
CleanShot Xは、スクリーンショットのアプリです。
MacOS標準にもスクリーンショットの機能はありますが、CleanShotXはさらに高機能です。
例えば以下のような機能があります。
- スクリーンショットを撮るときにデスクトップのファイルアイコンを非表示にする機能
- 撮影したスクリーンショットを自動でクラウドに保存する機能
- 設定により、撮影したスクリーンショットをクリップボードに保存する機能
仕事でスクリーンショットを送りたいけど、デスクトップが散らかっている……!とか、
撮影したスクリーンショットを所定のフォルダから探してファイル添付したりといったストレスから解放されます。
スクリーンショットを撮影するためのショートカットも自由に設定できます。
僕はCommand+Shift+4で範囲選択スクリーンショットをよく使います。
初期設定をするとき、「MacOS標準のスクリーンショットのショートカットを無効にしてね」といったメッセージが出て、いい感じにショートカットが競合しないように導いてくれるのも親切です。
ちなみに、CleanShot Xのクリップボード保存機能をオンにして、上のPasteと合わせると
「撮りまくったスクショを後からペーストしまくれる」といった神ワークフローが実現します。
マニュアル作る時に作業しながらバシバシ撮っておき、あとで貼り付けまくれるのは快適です。
CleanShot Xの価格
一応、このアプリは買い切りで29ドルとなっています。
29ドルで購入した後、1年間はアップデートを受けることができます。
つまり、1年後以降はアップデートを受けられないということでもあって、毎年アップデートされるMacOSに対して着いていけない可能性もあります。
ということで、個人的には「買い切りだけど、いつ使えなくなるかわからない」という不安を抱えて使うより、いっそSetAppのサブスクで継続アップデートを受けられるほうが精神的に楽です。
ということで、今回は1年間で29ドルと換算します。
Mission Control Plus 1,572円
お次はMission Control Plusです。
MacOS標準のMission Controlは、現在開いているウィンドウを一覧できる機能です。しかし、標準のこの機能には「その画面を閉じる」といった機能がありません。
Mission Controlの画面で、そのウィンドウを閉じることができる機能になっています。
という、地味便利アプリです。これは買い切り1,572円です。
MindNode 500円/月
次はマインドマップアプリの「MindNode」です。
無料版でも使えるアプリではありますが、無料版では機能が大きく制限されていて、思考を繋げて広げていくマインドマップツールとしては少しストレスがあります。
例えば、有料版でのみ使用可能な機能は以下です。
- フォーカスモードで、編集中以外の枝を薄く表示
- テーマ・スタイルを自由に変更
- 画像やステッカー、絵文字を追加
- レイアウトのバリエーションが豊富に
- ツリーをタスクリストに変換
僕は昔XMindというマインドマップツールに課金していたのですが、今はSetAppでこちらに乗り換えました。
マークダウン記法でのエクスポートにも対応していて、非常に高機能なアプリであると言えます。
ブログの下書きや仕事のメモ、タスクリストの作成や課題の整理など、さまざまな用途で使えるツールです。
CleanMyMac X 4,500円/年
最後はCleanMyMac Xです。
これは、Macのメモリを解放したり、不要なファイルを見つけて削除したり、ウィルススキャンを行ってくれるアプリです。
MacOSはもともと高度なセキュリティとメモリ管理機能を持っていますが、それでも任意のタイミングでメモリを解放したいことがあります。(うちのMacBookが8GBメモリであるせいもありますが)
また、ストレージの空き容量が少なくなってきたがそのファイルが大きく容量を圧迫しているのかわからない とか、不要なアプリを消したときにジャンクファイルが残らないようにしたい など、さまざまなメンテナンス的な要望を解決してくれます。
昔インテルMacを使っていたとき、同種のアプリを使っていて効果が感じられないどころかMac自体の動作が重くなってしまって大変だったのですが、Apple Siliconになった今のMacにおいては、結構メンテナンスに役立つアプリになっていると思います。
メモリ解放については不要論もあるかと思いますが、ジャンクファイルの削除や長期間使っていないアプリの提案など、ストレージ管理の面ではかなり使えるアプリになっています。
使っていないけど便利そうなものもたくさん
僕はMacの中身をシンプルにしたいので、あまり多数のアプリを入れたくありません。そのため、少しずつ試してはアンインストールする、みたいなこともやっています。
SetAppには、YouTubeをダウンロードするアプリとか、画面上のピクセル数を測れるアプリなんかも並んでいます。
無料で開始できる
SetAppは最初の7日間は無料で試すことができ、それまでに解約すればお金はかかりません。
つまり、無料期間のうちに全てのアプリをダウンロードし、試すことも可能です。(もちろん、7日経過後は使えなくなります)
記事執筆時点で240個以上ものアプリが用意されています。
有料アプリを無料で、好きなだけ試せる1週間トライアル。かなり激アツです。
契約しなくても、どんなアプリが並んでいるかはアプリ紹介ページで確認してみてください。
どれくらいおトクなのか?
今回紹介した4つのアプリの料金は以下。
- Paste – 600円/月
- CleanShot X – 29ドル/年 = 約360円/月
- Mission Control Plus – 1572円買い切り
- MindNode – 500円/月
- CleanMyMac X – 375円/月
買い切りのMission Control Plusを抜きにしても、月額1835円分のアプリを利用しています。
実際に支払うのは10ドル〜ですから、約1500円程度。とりあえず元は取れています。
さらに、ここに紹介していないアプリがまだ200個以上あります。
加入しておけばそれらが使い放題になるうえ、対象のアプリは順次追加されていて、頻繁に新しいAppが使えるようになります。
気になった方は、7日間無料で試せるのでぜひ一度試してみてください。
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