最近のメカニカルキーボードでは、「Hot-Swap対応」となっている機種が多くなっています。
今回はHot-Swap機能について解説します。
Hot-Swap機能とは
Hot-Swap(ホットスワップ)とは、もともとは「電源を入れたまま抜き差しできるプラグやコネクタ」といった意味合いになります。
メカニカルキーボードの文脈では、転じて「キースイッチがはんだ付けなしで抜き差しできる構造」を指します。
Hot-Swap対応じゃないと何がダメなの?
メカニカルキーボードの本来の構造は、PCBにスイッチが半田付けされていて、スイッチを交換するには以下の手順が必要です。
Hot-Swap対応じゃないキーボードのスイッチ交換手順
- キーキャップを取り外す
- キーボードを分解し、PCBの裏側にアクセスする
- PCBの裏側からはんだを溶かして、はんだ付けを除去する
- スイッチを取り外す
- 新しいスイッチを取り付ける
- 再度、はんだ付けをしてスイッチを固定する
- キーボードを組み立て直す
- キーキャップを取り付ける
通常、これほどの手順が必要です。
特に、80キー〜100キーほどあるスイッチすべてのはんだ付けの作業はとても時間がかかります。
自作キーボードの人なんかは普通にやっている領域ですが、やはり初心者にはハードルが高いですよね。
Hot-Swap対応のスイッチ交換手順
- キーキャップを取り外す
- キースイッチを取り外す
- 新しいキースイッチを取り付ける
- キーキャップを取り付ける
手順が半分になりました。
はんだ付けのステップと分解・組み立てのステップがまるまるカットできるので、時間にすると1/4くらいになるのではないでしょうか。
カスタマイズするならHot-Swap対応の機種を
Hot-Swapに対応していないキーボードの場合、キースイッチの交換をするためには分解・はんだ付けの除去を行う必要があり、非常に手順が多くなります。
そういった工作が好きな場合は良いのですが、スイッチの交換だけを手っ取り早く行いたい場合は、Hot-Swap対応の機種を選ぶようにしましょう。
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