私はもともと在宅勤務をしていましたが、最近は転職に伴い出社する機会が増えました。
在宅勤務では効率化された快適な環境作りを重視していましたが、出社するようになると新しい仕事の習得や人間関係の構築が求められます。
そこで再び注目したのが「紙のノート」です。デジタルツールが一般化する現代で、あえて紙とペンを選ぶ理由やその活用法について、実際に2ヶ月間使った感想を交えながら詳しく紹介します。
紙のノートを使うメリット
紙のノートの最大のメリットは、気軽に振り返れることです。デジタルメモは検索性が高いものの、自発的に情報を探しに行く必要があります。一方、紙のノートは半ば受動的に過去の情報が目に入ることが特徴です。
- 自然と情報が目に入り、復習が容易になる
- 情報をつなげたり広げたり、深めたりするのに適している
- 記憶の定着が促進される
- 他の情報を探しているときに偶発的に有用な情報が目に入る
実践したノート術:バレットジャーナル

私が実践したのは「バレットジャーナル」というノート術です。これはライダー・キャロル氏が考案したもので、「ラピッドロギング」という素早くメモを取る手法を基本としています。主な特徴は以下の通りです。
- タスクやメモ、会議内容の記録
- 特定のトピックごとに情報を整理する「カスタムコレクション」の利用
- デイリーログ(日々の記録)だけでなく、マンスリーログ(月間計画)やウィークリーログ(週間計画)も併用

うまくいったこと・いかなかったこと
うまくいったこと | うまくいかなかったこと |
---|---|
日々のタスク管理や記録がスムーズに行えた | 細かな出費記録(マネーログ)が続かなかった |
定期的な見返しで記憶が定着した | 水一本など、細かく書きすぎて挫折した |
特にお金の管理では、小さな出費まで細かく記録しようとして挫折しました。今後は、5000円以上の大きな買い物や購入を迷ったものなど、記録すべき出費を絞る方向で調整を検討しています。
勉強ノートとしての活用
また、資格試験や業務知識の勉強ノートとしてもバレットジャーナルを活用しました。
仕事のメモに混ざって勉強内容が自然と目に入ることで、勉強の復習が容易になり、知識の定着が促されました。
日常的な記録に勉強のメモを挟むことで、偶発的に復習する機会が増え、学習効果が高まりました。
紙のノートの弱点とその活用法
紙のノートには以下のような弱点もあります。
- 手書きで書くために時間がかかる
- 書き間違えによって読みづらくなる
- 字が汚くなりやすい
しかし、これらの弱点を逆手に取ることも可能です。
すべてを書き込むことが難しいため、「重要な情報だけを能動的に書き出す」ことを習慣づけることができます。結果として、話を理解しキーワードを整理するスキルが身につきます。
また、紙はデジタルに比べて突然のデータ消失リスクが低く、漏洩リスクに対しては暗号化や略語を使うなどの工夫で対応できます。
使ったノート

今回使用したノートは「ライフ ノーブルノート」でした。
非常に高品質で使いやすいノートですが、ページ番号を手書きで記入する必要があり、目次ページも自作しなければならない手間がありました。
次に使う予定の「ロイヒトトゥルム1917」は、このような手間を解決したノートです。バレットジャーナル専用ではありませんが、以下の点で非常に使いやすく感じています。
- ページ番号があらかじめ振られている
- インデックスページが最初から備えられている
- ハードカバーで耐久性があり、長期使用に向いている
まとめ:紙のノートがもたらす価値
2ヶ月間紙のノートを改めて使った感想をまとめると、そのメリットは「情報の見返しやすさ」「記憶定着効果」「情報整理力の向上」の3点です。デジタルツールが主流の時代だからこそ、情報を効率的に自分の脳に取り込むための手段として紙のノートは非常に有効だと実感しました。
今後も紙とデジタルを状況に応じてバランスよく使い分け、自分にとって最適なノート術をさらに深めていこうと思います。
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