時間と生産性をバク上げするために、デスクから消したもの

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リビングにソファとテレビがあるように、
キッチンに冷蔵庫と電子レンジがあるように、
当然のように見られるようになった「デスクの奥にはスマホ充電スタンド」という光景。

なんとなくオシャレで機能的な気もするし、
当然のように導入している人も多いのではないでしょうか。
ぼくもその一人でした。

iPhone12から採用されたMagSafeを活用した充電スタンドの利便性は画期的で、
ケーブルを差す必要もなく、iPhoneを見やすい状態で保持することができます。

ですが、デスクを本当に効率的に使うためには
スマートフォンはそこにあってはいけないことに気が付きました。

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これを撤去したら生産性バク上げ

デスクでスマホの充電をしない選択

今回、デスクからスマートフォンの充電スタンドをすべて撤去しました。

目的は、デスクの作業効率の最大化を目指して、
スマートフォンのデメリットを排除するためです。

PCのメモリを考える

「PCのメモリは、机のようなものです。そこに書類(データ)を一回広げて、CPU(作業者)が作業をするんです」

PCショップとかでよく見かける簡単な説明

今どき誰しも1回は聞いたことのある、PCパーツの説明。

「PCのメモリは、机のようなものです」

ぼくもこの表現には馴染みがありますし、しっくり来ます。

  • 机が広ければ、同時に扱える書類(データ)が増える
  • 机を広くしても、CPU(作業者)の速さによって処理速度に限界はある
  • たまにクリア(片付け)してやると、作業がスムーズになる

こういった喩えを並べてみると、「まさに机だなぁ」と思わざるを得ません

では、その「メモリ」である机に

スマートフォンの充電スタンドを置く必要が、本当にあるだろうか。

いや、ない。

デスクをメモリと同じように「開放」する

ちょっと想像してください。

もしもPCメーカーが、

「メモリ16GBあって余ってたんで、自社アプリを常駐させるように設定しておきました!」

とか言い出したら
笑えばいいのか怒ればいいのか、複雑な気持ちになると思います。
そしてそのソフトはそっとアンインストールしますよね。

実際の机でも、メモリと同じように「そこに置くものは吟味すべき」なのです。

PCのメモリになぞらえるなら
デスクには余計なものが無いほうが良いし、広いほうが良いわけです。

人類の生産性を落とす最強のアイテム

デスクをメモリと同じように「開放」したところで、
肝心のCPUたる我々「作業者」の動作が遅くては、生産性が上がるはずはありません

そんな我々のパフォーマンスを奪い、生産性を奪い、単なる消費者に堕とすべく
現代社会に君臨する絶対王者

それが「スマートフォン」です。

スマートフォンは天才たちが愛を込めて作った「注意を引くための機械」

グーグルとYouTubeで働いた経験をもつ2人の書いた本『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』によると、

スマートフォンは人間の注意を引くために、世界中の天才オタクたちが愛を込めて叡智を集めた技術の結晶であって、ふつうの人間が精神力で抗えるものではない、

と言います。

また最近の研究では、ただ電源を切ったスマートフォンが近くにあるだけで人間の集中力が低下することが知られてきています。

  1. スマートフォンが目に見える位置にある
  2. スマートフォンがポケットに入っている
  3. スマートフォンがかばんに入っている
  4. スマートフォンが別室にある

これは上から順に「スマートフォンが我々の集中力を奪ってしまう力が強い順」です。

つまり、「デスクにおいたスマートフォンが見える位置にある」というのは
「私はこれから、デスクで注意力散漫になりまーす!」
と宣言しているのと同じとも言えます。

背後でひっそり充電しておく

とはいえ、仕事の電話は取らないといけません。

そこでデスクの背後のラックに充電コーナーを作り、スマートフォンの定位置としました。

これで、デスクに向かっている間は目に入りません。
着信があったら音が鳴るので、振り向いて電話に出ます。

幸い、チャットツールが普及しているので電話は一日数本です。

電話以外のときにスマートフォンが目に入らないだけで、かなり効果があります。

スマートフォンのことを忘れるのが簡単になり、目の前の作業にとても集中しやすくなりました。

スマホ充電スタンドは買ってはいけない?

いいえ。これはデスクからスマホを排除するために必要なアイテムです。

理由は、デスクから離れた場所を「定位置」と決めることができるからです。

ケーブルだとついつい沢山買ってしまったり、
念の為にデスクにも1本置いておこうかな…なんて言って、
結局スマートフォンがデスクに進出してきます。

デスクから離れた位置に充電スタンドを置いておき、
他のところで充電しないように、ケーブルを挿せるところを無くす。
これが、デスクからスマートフォンを排除する手助けをしてくれます。

MagSafeスタンドではなくても、シンプルなQi充電スタンドでも同じことができます。

集中とは「何をするか」ではなく「他に何もしない」こと

スマートフォンをデスク上に常駐させるのをやめて
いちばん変わったことは、
これまでより「簡単に」仕事に集中できるようになったことです。

もちろん、これまでも仕事に没頭することはできましたし
集中してたくさんの作業をしてきたつもりです。

しかし、これまで集中するには多少の時間と、気力を使っていたように思います。

集中=他に何もしないこと

これまでぼくの中での「集中」のイメージは、
「たくさんのことが目に入ったり聞こえたりしているけど、1つのことに向き合っている状態」
だと思っていました。

しかし、スマートフォンをデスクから排除した状態の「集中」している自分を思い出してみると、
「ほかの誘惑に打ち勝って集中している」のではなく、「ほかにすることがないので集中している」といったほうがしっくりくる状態です。

これは一見するとネガティブな表現に聞こえますが、
実際に体験してみると「これまで山頂だと思っていた集中の境地が、じつは周りを削り落としただけの地面だった」という感覚を得ます。
自分はまったく登る労力を賭していないのに、集中のピーク、山頂にいることができます。

トイレにスマホを忘れたときの感覚を「自作」する

家にいる時、トイレにスマホを持っていく人も多いと思います。

トイレ内にスマホをポンッと置いたまま部屋に戻ってしまい、
そのまま数十分〜数時間、スマホなしの時間を過ごしていたことに気づく。
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

うっかりトイレにスマホを忘れて
部屋でテレビやゲーム・仕事や作業に夢中になっているあの感覚。
ぼくは結構すきなんですよね。

スマホがなくても、こんなに没頭してやれることがあるんだ、と
人間性を取り戻したような気にすらなります。

スマホを遠ざけることで
その状況を、わざと作り出そうというわけです。

在宅勤務、集中できない人の特効薬

勤務中だから、とケジメをつけて私用のスマートフォンを一切触らずに
勤務時間を過ごせてる在宅ワーカーってどれくらい居るのでしょうか。
正直ぼくは、そこにあればちょくちょくスマートフォンを見てしまっていました。

なぜかって、デスク上で目の前にスマートフォンが充電されていて。
Twitterの「いいね」やリプライ、Amazonのセール情報、
Gmailの通知などが不定期に表示され、視界の端でピカピカ光るものですから
気になってついつい見てしまう、という体たらく。

ぶっちゃけ、わりと皆そうなんじゃないかなー?と思っています。

それを「よくないからやめるんだ」と意志力で解決するのは無理です。

スマートフォンの引力は「罰」を超越する

業務中に私用スマホで遊ぶのは就業規則違反だとか、
下手したら普通に懲戒だとか、そういう話は各社さまざまでしょう。
ぼくの会社にもたぶん、そういうペナルティはあります。

でも、そういうペナルティでは抗えない力が、スマートフォンにはあります。
スマホを見たいという衝動は、そんな理性よりもはるかに強いです。

実際、「スマホを見るのを我慢する」だけでも、
人間の集中力は落ちるとも言われています。

それは我々の意思が薄弱なのではなく、
スマートフォンは世界の天才たちが必死で作った「集中力奪取マシーン」だからです。

自分の意思が弱いと落ち込む前に、まずは距離をとってみましょう。

自制心に自信があっても、試してほしい

スマホが集中力を奪うと言われても、私はスマホを見ることを我慢しているし、
仕事中はきちんと集中している。
目の前のスマホに気が散るなんて、やる気がない証拠だ。

といった強靭な集中力をお持ちの先輩方にも、ぜひ試して見てほしいです。

スマートフォンが「そこにない」ことの静けさと、
目の前のことに集中しやすくなる感覚が多少なりとも体感できると思います。

デスクでスマホの充電はしてはいけない

ということで、デスクからスマホの充電スタンドを撤去して感じた
「わかっていたけど想像以上だった」効果について話しました。

実際にやってみると、
PC1台だけがデスクにあってそれ以外に見るものがない状態では、
とても集中できることがわかります。

ぜひ、試してみてください。

ちなみにモニターの横に立っている白いモノはコピー用紙。
idontknow.tokyoのUPRIGHTというスタンドで立てています。
ミニマルな見た目でA4コピー用紙を500枚立てられます。お気に入り。

本当はAG03MK2もうまく見えないようにしてノイズを減らしたいのですが、これは形状の問題で難しいですね。

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