オシャレで高機能なワイヤレス・メカニカルキーボードをリリースしているMelGeekから新作が出ました。
前作のMojo68はその名の通り68キーの65%キーボードでしたが、それに対して今作のMojo84はFキーの段が追加された75%配列となっています。
もっとも人気のあるコンパクト配列で、Keychron K2と同じサイズですね。
今回はMojo84をKickStarterで支援して入手しましたので、紹介していきます。
MelGeek Mojo84
この記事の内容
- MelGeek Mojo84は、前作Mojo68の良い点はそのままに、キー数が増えて便利になりました。
- 打鍵感は前作から引き続き「最高」の部類です。スイッチ交換も簡単にできるので購入後のカスタマイズも十分可能です。
- 価格は決して安くはないですが、ハードウェアの完成度も高くソフトウェアも使いやすい、購入する価値のあるキーボードです。
スペック
75%84キー
- 前作のMojo68にFキー行が追加され、オフィス用途にも使いやすくなりました。
見た目としては65%もカッコ良いのですが、やはりOfficeのソフトなんかを使う際はFキーがあると便利です。
無線・優先対応
- Mojo84は有線+USBドングル+BT8台に接続が可能です。手持ちのデバイス全部にペアリングしても余りますが、そんなに使う人はいるのでしょうか。
ガスケットマウント
- 上質でなめらかな打鍵感を実現するガスケットマウントを採用しています。さらに内部にしっかりと敷き詰められたシリコンパッドによって上質な打鍵音を実現しています。
Hot-Swap
- もちろんHot-Swapにも対応しています。スイッチ交換が簡単にできるので、気になるスイッチがあれば気軽に交換してみましょう。
ABSダブルショットキーキャップ
- 前作Mojo68ではDye-Sub PBTキーキャップだったのですが、黒い方の「Plastic Advance」ではABSキーキャップになりました。少し劣化するのかなと思いましたが、実際に触ってみるとサラサラしていて上質感のあるキーキャップになっています。
黒いカラーリング(Plastic Advance)が追加
- 前作のPlasticは白を基調としたデザインでしたが、今作では白と黒から選べます。またそれに合わせて、前作のMojo68にも黒が追加されました。選択肢が増えるのは良いことですね。
美しいスケルトンボディ
- 基本的には前作のMojo68と同じ意匠ですが、細部のデザインは更新されていて、こだわりを感じます。
スイッチ
- 新しいKailh Box Custom Plasticスイッチが登場しました。KailhとMelGeekがコラボして開発したリニアスイッチです。BOXステムで安定したストロークと、滑らかな打鍵感が特徴です。
アプリ「KBTools」によるカスタマイズが可能
- 有線接続している時にキーマップやマクロ・バックライトなどの設定変更が可能。Fnキーの位置も好きに変更することができるので便利です。
良いところ
とにかく上質な打鍵感
- ABSキーキャップにプラスチック筐体というスペックからは考えられないほど、落ち着いていて上質な打鍵感が得られます。内部にしっかりと詰められたシリコンのパッドと、がっしり厚みのあるプラスチックボディが貢献しているようです。
使いやすい専用アプリ
- KBToolsは、個人的にREMAPやVIAの次に柔軟性が高く使いやすいソフトウェアだと思います。Tap&Holdの機能などはありませんが、単にキーマップの割り当てを変更する分には、かなり自由に変更することができます。
独特のデザイン
- なんといってもMelGeekの特徴であるデザインです。デスク上でもいい感じに存在感を放ち、普通のキーボードには出せない上質な雰囲気を出してくれます。
無線接続先を8つまでセット可能
- MelGeek Mojo84は、なんとBluetooth対応機種の中ではダントツの8台ペアリングが可能です。
そんなに接続先が覚えられないのと、技適の問題がネックではありますが、8台ってすごいですよね。
持っているスマホ・パソコン・タブレットを全部登録しても多くの人は余るのではないでしょうか。
さらに2.4Ghz USBドングルを使って接続・有線での接続も可能です。
Hot-Swappable
- 最近の海外製メカニカルキーボードの標準仕様にもなりつつある、Hot-Swap対応です。
自分で好きなスイッチに交換できるので、購入時に選んだスイッチが合わなくても安心です。
微妙なところ
価格が高い
- MelGeek Mojo84の価格は229ドルです。発売直後は199ドルで購入できるようですが、円安も相まって送料含めると3万円近い価格になります。決して安くはないキーボードです。
技適の問題
- 海外製のキーボード全般に言えることですが、無線で接続するための技適の課題が残ります。安心して国内で使える国内正規品の発売が待たれます。
重いので持ち運びには向かない
- MelGeek Mojo84は実測値で929グラムと、非常に重量感のあるキーボードです。
プラスチックの軽やかな見た目とは裏腹にドッシリとしているので、持ち運んで使うのは困難と思います。
猫の毛が挟まるという声も
- クリアボディの弊害として、前作のMojo68の時に「飼い猫の毛がケース内部に侵入して目立つ」といった情報がチラホラ見られました。
実家で猫がいたことがありますが、猫の毛って本当に小さな隙間から侵入するんですよね。
猫を飼っている方は覚悟が必要かもしれません。
分解・改造は難しい
- Mojo84は、外観から簡単に取り外せそうなネジが見当たらない構造をしています。
またプラスチック筐体なので、ツメなど破損してしまうと取り返しがつかないという点を考慮しても、分解の難易度は高めです。
ただし、購入して箱から出した時点で完成された打鍵感を得られますので、そもそも分解・改造の必要性は低いです。
キーキャップはバックライトを透過しない
- 標準で付属するキーキャップはバックライトを透過しません。とても美しいバックライトをもっている機種なのですが、キーの隙間とクリア筐体から見えるのみとなっていて、比較的おとなしい光り方に見えます。
実際に使ってみて感じたこと
価格・コスパ
- 価格は高い
- やはり価格は高いですが、それに見合ったクオリティと唯一無二のデザインは捨て難いです。見た目に惚れてしまったら買いです。
そういった意味では、コスパを語ること自体が野暮かもしれません。
- やはり価格は高いですが、それに見合ったクオリティと唯一無二のデザインは捨て難いです。見た目に惚れてしまったら買いです。
- デスクにオリジナリティを出したい方におすすめ
- 置いておくだけでキーボードにこだわっている感が出ます。デスクをおしゃれにして、オリジナリティを出したい人にオススメです。
- Mojo68よりも利便性が高く、オフィス用途にも使いやすい
- Mojo68を買おうか迷っていたけれど、65%の配列ではFキーがないから迷っていた……なんて方にはうってつけです。確実に「買い」です。
こんな人におすすめ
- 人と違うキーボードを使いたい
- デザインも機能性も、そこらのキーボードとは一線を画す高級機ですので、人と違うキーボードを使ってみたい方にオススメできます。所有間を満たすクオリティを持っています。
- 「Enter」とか「Win」とかが素直に書かれていない独特なデザインのものに惹かれる人
- MelGeek Mojo84のキーキャップには、通常のキーボードに見られる印字がない部分があります。
EnterやBackSpace、Windowsキーなどがそれにあたり、通常あるはずの文字が無いというオシャレさがあります。
- MelGeek Mojo84のキーキャップには、通常のキーボードに見られる印字がない部分があります。
- 多数のデバイスにBluetooth接続したい
- これは技適の問題があるので国内では微妙ですが、ハードウェアとして8台ものデバイスに接続ができるのは、ぼくの知る限りMelGeekだけです。
- 打鍵感が良いキーボードがほしいけど、改造はしたくない
- Mojo84は、キーボードを分解して改造などをしなくても十分に上質で滑らかな打鍵感・打鍵音を得ることができます。
改造・分解は面倒だし、やり方がわからない。けれど打鍵音が良いキーボードが欲しいかたにオススメです。本当に箱から出すだけで完成しているので満足度が高いです。
- Mojo84は、キーボードを分解して改造などをしなくても十分に上質で滑らかな打鍵感・打鍵音を得ることができます。
まとめ
素晴らしい打鍵感とデザイン性はそのままに、利便性がアップ
- MelGeek Mojo68の良い点はそのままに、キー数が増えて便利になりました。
- 打鍵感は前作から引き続き「最高」の部類です。スイッチ交換も簡単にできるので購入後のカスタマイズも十分可能です。
- 価格は決して安くはないですが、ハードウェアの完成度も高くソフトウェアも使いやすい
購入する価値のあるキーボードです。
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