デザインに全振り。Melgeek Pixel

キーボード
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2023年1月、Kickstarterにて出資をしていたMelgeek Pixelが届きました。

レゴブロックを基調としたポップなデザインで、自由にブロックを組み合わせてデザインを作ることができます。

今回は、Melgeek Pixelを開封して少し使ってみましたので、率直な感想を述べていきます。

この記事の結論:デザインは良いが、実用性は△

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Melgeek Pixelの良い点

パッケージが凝っている

まずMelgeek Pixelの特徴は、凝ったパッケージデザインです。

箱にもギミックが仕込まれていて、ディスプレイに見立てられた部分が可動します。

この箱が非常によくできていて、キーボードとは直接関係はないものの、開封する前から楽しくなります。

場所さえあれば、箱を飾っておくのも良いですね。

つまみをスライドさせると画面が切り替わるギミックつき

レゴブロックモチーフのかわいいデザイン

PIXEL Keyboardは、見ての通り「レゴブロック」を基調としています。

実際のレゴブロックを取り付けることもできます。

デザイン面でのカスタマイズにおいては、真の意味で無限の可能性がありますね。

デコレーション用のミニブロックが50ピースずつ付属する
ケーブルもレゴ仕様でかわいい
アクセサリーが入っている箱もカラフル

豊富なワイヤレス接続

USBドングル

Melgeekのワイヤレスキーボードに共通する仕様ですが、Bluetoothで8台ものデバイスに接続することができます。

さらにUSBドングルで2.4Ghzワイヤレス接続にも対応し、有線でも接続ができるため、合計で10台ものデバイスに接続できることになります。

無線・有線切り替えスイッチ

無線キーボードの多くは3台程度のペアリングに対応しているものが多いですが、Melgeekは特別に多くのデバイスに接続できるのが特徴です。

使いやすいカスタムソフト

Melgeekのカスタムソフトウェア「KBTools」は、個人的にはVIAやREMAPの次に使いやすいソフトウェアだと思っています。

KBToolsの良い点

  1. Mac・Windowsの両方で使える
    一部のメーカー製ソフトウェアでは、Macで動作しないものもありますが
    KBToolsはMacでも安定して動作します。
  2. かな・英数キーが簡単にセットできる
    VIAではキーコード登録をしないとセットできない「かな」「英数」キーをデフォルトで設定できるようになっています。USキーボードですが日本語入力に使いやすくカスタマイズできます。
  3. スリープ設定やポーリングレートなど設定が豊富
    キーのリマッピングだけでなく、KBToolsはキーボード自体の設定も柔軟に変更できます。
    特に、無線接続時のスリープ設定なども調整できて、即座に反映するので便利です。

打鍵感は良い

Kailh製のオリジナルスイッチ「Pixel T」
  • ガスケットマウント
  • Kailhと共同制作のオリジナルスイッチ

上記の特徴によって、Melgeek Pixelの打鍵感は上々です。打鍵音も悪くない。

とくに新しいKailhの Pixel Tスイッチ(タクタイル)の打鍵感はなめらかで心地よいタクタイル感があり、上質なキースイッチに仕上がっています。

微妙な点

Melgeek Pixel はデザインや機能性にすぐれたキーボードですが、使い心地はなかなか微妙です。

平らな形状で打ちにくい

まず、キートップがすべて平らに並んだ形状である点が微妙です。


Pixelキーボードは平らな形状になっていて、キートップのみがくぼんでいる(シリンドリカル)形状になっています。

Melgeek のMojoシリーズではシリンドリカルステップスカルプチャー構造といって、キー全体がカーブして指の動きを少なくする工夫が凝らしてあります。

Mojo84のキートップは全体がカーブしているステップスカルプチャ構造

このことで指を伸ばしたときにそれぞれのキーが非常に遠く感じられ、打ちにくいと感じました。

筐体がたわむ

ブラスチックの薄型筐体を採用しているMelgeek Pixelは、筐体の剛性は低いです。

このため、ブロックを活用してチルトスタンドを作成したとしても、高さができた分、とてもたわみが気になります。

大きくて場所をとる

デザインに降っている以上は仕方がないですが、左右の余白分も大きいためスペースをかなり取ります。

96%のIQUNIX F97と比較しても、Melgeek Pixelのほうがフットプリントが大きく、デスクの広さに余裕がある人向けになっています。

結論。デザインは良いが実用性△

Melgeek Pixelキーボードには、デザインや機能性の面で良い点があります。

  • パッケージや筐体デザインがかわいい
  • ワイヤレス接続台数が多い
  • カスタマイズソフトウェアが使いやすい
  • 打鍵感や打鍵音が良い

高級キーボードメーカーであるMelgeek のスペックをしっかりと持っていると思います。

一方で、下記のような実用面での弱点があります。

  • 形状が平らで打ちにくい
  • 筐体がたわむ
  • 多くて場所をとる

このように、デザインに振ってしまったがために失われている利便性はたしかに存在しているので、「デザインも機能性も優れたキーボード」とは言えないのが感想です。

レゴでデコって飾るのが一番よいかも。勿体ないけど。

Mojo84がオススメ

Melgeekのキーボードを買うなら、Mojo84にしたほうがよいです。

こちらはほぼ欠点のない最強のワイヤレスメカニカルキーボードになっています。おすすめです。

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