Amazonにて安価でコスパの良いイヤホンを多数リリースされているSOUNDPEATSから、音質にこだわった新しいモデルが発売されました。
珍しいインナーイヤー型+ハイレゾの組み合わせで、軽さと音質を両立しています。
今回は、SOUNDPEATSさんからレビュー用に製品を提供いただきましたので、使ってみた率直な感想を紹介したいと思います。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS
この記事の結論
音楽鑑賞用として割り切って使うのが良い
- ワイヤレスイヤホンには2種類ある
- ノイズキャンセルや高いマイク性能、ボイスアシスタントなどの高機能ウェアラブルガジェットに分類されるもの
(AirPods Proや一部の高機能ヘッドフォンなど) - 音を鳴らすために特化した設計で、機能性を削ぎ落として音質に注力したもの
(Final ZE3000のような)
- 今回紹介するSOUNDPEATS Air3 Deluxe HS は、後者のような音質に特化したモデル
- ノイズキャンセルや高いマイク性能、ボイスアシスタントなどの高機能ウェアラブルガジェットに分類されるもの
用途:サブ機としておすすめ
- こんな人にオススメ
- すでにノイキャンができるイヤホンを持っていて、サブ的に軽やかで高音質なイヤホンが欲しい人
- AirPods Proのように優れたノイキャンイヤホンを使っていて、
長時間使うと耳が痛くなったり蒸れてしまったりするといった方 - 外部音を聞けるイヤホンが欲しいけれど音質が悪いものは嫌だ
という方にぴったりなイヤホンです。
スペック紹介
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSのスペック
- ハイレゾ対応完全ワイヤレスイヤホン
- 軽い付け心地のインナーイヤー型
- バッテリーは本体のみで5時間、ケース込みで20時間
- 14.2mmドライバー採用で高音質を実現
- アプリでのイコライジングに対応
- USB-C充電対応、ワイヤレス充電には非対応
- 装着検知センサー搭載。外すと音が止まり、着けると再生が再開する
- 日本語の説明書が付属
実際にテストしてみる
音質
- Spotifyで聴いてみる
- 外部音を遮断しない
- 外部の音を遮断しないので、スピーカーで聴いているような広がりのある音が感じられる
- 音質については、外部の騒音の影響を受けるので静かな環境が作れる方には向いている
- 密閉しないので低音のインパクトは少し控えめになります。代わりにボーカルはしっかりと前に出て聞こえる
- 音の成分がなくなってしまったわけではなく、録音されたものを自然に鳴らしてくれる印象
- 特に高音が刺さるといったこともない
- 音自体は悪くない
- 静かな環境であれば高音質で聴くことができる
- 外部音を遮断しない
- YouTubeくらいの音質なら実感は難しい
- そもそもYouTubeの動画の音声は音質が良いわけではないので、ハイレゾの効果は実感できない
- 軽い付け心地なので言葉が聞きたい動画(トークがメインの動画など)はとても見やすく、長時間つけていても疲れないので集中してみることができる
- オンライン授業やオーディオブックにも最適かも
マイクの性能
- マイクは片方のイヤホンに2つずつ搭載されていて、通話時のノイズを効果的に除去してくれるとのこと
- 実際に試してみた
- レコーダーアプリで録音して聴いてみたところ、非常にクリアに録音することができた
- 通話にも問題なく使えるクオリティ
- 耳を密閉してしまうタイプのカナル型の場合、通話時の自分の声が聞こえにくくて話しづらいことがあるが、それに対してインナーイヤー型は自分の声もきちんと聴くことができて話しやすいというメリットも
タッチパネルの操作
- 左右イヤホンにタッチパネルを搭載している
- 1回タップ、2回タップ、3回タップ、1.5秒長押し、2秒長押しに機能が割り当てられている
- タッチパネルの感度は高め
左側 | 右側 | |
1回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タップ | 再生・停止・電話を取る・終話する | 再生・停止・電話を取る・終話する |
3回タップ | ゲームモード | 音声アシスタント |
1.5秒長押し | 曲戻し・着信拒否 | 曲送り・着信拒否 |
2秒長押し | 通話切り替え | 通話切り替え |
接続の安定性
- 割り切った単機能で接続は安定している
- アプリで接続に関する制御を入れている製品は接続が安定しないことがあるが、
この製品はシンプルに1対1のペアリングなので安定している - 他の機種にペアリングしたい時は、ケースのボタンを長押しして
ペアリングモードにして設定する必要がある - 同時に複数の端末に接続しておいて簡単に接続先を変更できるマルチポイントには非対応
- アプリで接続に関する制御を入れている製品は接続が安定しないことがあるが、
良いところ
単体で見た時の良い点
- 接続方式
- LDAC・AAC・SBCに対応し、対応する機器でハイレゾ相当の情報伝送が可能
- ただしiPhoneはLDACに対応していないので、SBC/AACでの接続になる
それでも14.2mmドライバーのおかげで十分な音質を実現 - AptXでの接続には対応しない
別機種のAir3 Deluxeでは対応していたが、LDAC対応とトレードオフとなった形
- ただしiPhoneはLDACに対応していないので、SBC/AACでの接続になる
- ハイレゾ
- 高音質コーデック対応と14.2mmドライバによって、劣化を抑えて再生が可能
- iPhoneのAACコーデックでもある程度の音質を出せる
- LDAC・AAC・SBCに対応し、対応する機器でハイレゾ相当の情報伝送が可能
- 軽さ
- 片耳約4gと、かなり軽く付け心地がとても楽
- 実際に長時間使ってみましたが、耳が痛くなったり蒸れたりせず快適に使えた
- ケース込みでも36gと超軽量
- アプリ対応
- 細かいイコライジングの変更が可能
- イコライザーは自分で設定することもできるが、アプリが出す音を聞きながら質問に答えることで最適なセッティングを提案してくれる機能もある
- 自由に設定できるイコライザはかなり細かく設定ができる反面、何をどうすれば自分好みになるのかわかっている人でないと設定が難しい
- アプリのサポートを受けながら設定できる機能は非常にありがたい
- タッチ操作の単タップを無効にする設定が可能
- タッチパネルはかなり感度が高く、普通につけ外しをする際や、位置を直す際に反応してしまうことも
- これを設定でオフにできるのは親切
- 欲を言えば、タップでどの機能が発動するか設定できればよかったが、この価格でそれを求めるのはちょっと酷かも
- 動作も問題なく安定している
- アプリはあくまで接続の制御ではなく、音と機能のカスタマイズに振っているため、接続方式自体はシンプルな仕組み
- アプリも問題なく安定して動作している
- 細かいイコライジングの変更が可能
- コスパ
- 性能のわりに安価
- SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS7,180円と、サブ機としても手に取りやすい価格
- さらにクーポンも不定期で発行されており、2022年10月22日の発売直後は割引クーポンも使える
- 下記のクーポンコードを使用することで5%引きになり、最終的な価格は4,941円で購入できてしまう
- インナーイヤー型で軽くて高音質なイヤホンが5,000円で購入できるということでかなりお得
- ぼくはレビュー用に提供をいただきましたが、7,000円なら自分で買っても良いと感じた
- さらにタイミングさえ合えば5,000円で購入できるということで、買ってみて損はないモデルになっている
- 高級ではないがカジュアルに使うことができる
- 7,000円くらいのレンジのイヤホンなので、いわゆる数万円をする高級機とは用途も機能も大きく異なる
- しっかりと用途を見極め、「機能性」が欲しいのか「音質」が欲しいのかを考えて、音楽を聴くための高音質イヤホンとして購入するのであれば、コスパが高い
- 逆に、ノイズキャンセリングやマルチポイントなどの「利便性」を重視する方の場合はオススメできない
- 性能のわりに安価
他の機種と比べて良い点
- 比較的希少な「信頼できる」インナーイヤー型
- とにかく軽く、つけていて疲れないのが特徴
- それでいて音質にも妥協がないので安心して使える
- Amazonには多くのインナーイヤーイヤホンが出品されているが、あまり知られていない謎のメーカーの製品も多く品質に不安がある中で、Soundpeatsは比較的評価も高く信頼できる
- コンパクト・軽量
- ケースの大きさをAirPods Proと比較するとわかりますが、かなり小さい
- ケース込みで36gの軽さなので、サブ機としてカバンに忍ばせておくのにもってこい
悪いところ
単体での微妙な点
- 環境音に左右される
- 密閉されないタイプなので外部の音が聞こえてしまうので、実力をフルに発揮して高音質を得るには環境を整える必要がある
- Amazonでの先行レビューにも、「ハイレゾかどうかは密閉されないとわからない」といった意味合いのコメントが見られた
- これは実際にそうで、正直細かくて解像度の高い音を感じ取るのは難しい
- では高音質でも意味がないのかというとそうではなくて、
音質が悪いイヤホンを使うと「音質が悪い」ということはわかってしまう
→少なくとも、悪い音ではないのが大事で、静かな場所で聴くとスピーカーで聴いているようなオープンで軽やかな視聴体験が得られる
- では高音質でも意味がないのかというとそうではなくて、
- ケースの指紋が目立つ
- ケースは光沢仕上げのプラスチック素材なので、指紋がそこそこ目立つ
- おそらく使用に伴って細かい傷がつくこともあると思いますが、傷も目立ちやすい仕上げになっているように感じる
- ケース表面に高級感はあまりない
- そもそも安価なイヤホンなので、ケースに過剰なコストをかけていないことはむしろ好感が持てる
- ケースは光沢仕上げのプラスチック素材なので、指紋がそこそこ目立つ
- 密閉しないので、耳の形によっては外れやすい
- インナーイヤー型は耳の形によっては外れてしまうことがあったり、位置が安定しないことがある
- ぼくの場合は、上を向くと位置がずれてしまったり、頭を横に倒すと外れてしまったりする
通常の姿勢でじっとして聴く分には問題がない - 活動の内容によって自分に合うかどうかを判断すると良い
- ぼくの場合は、上を向くと位置がずれてしまったり、頭を横に倒すと外れてしまったりする
- インナーイヤー型は耳の形によっては外れてしまうことがあったり、位置が安定しないことがある
- タッチパネルの感度が高く、つけ外しの時に触れると反応する
- イヤホン本体がコンパクトなので、つけ外しの際にどうしてもタッチパネルに触れてしまう
- タッチパネルに触れると、右のイヤホンでは音量アップ・左のイヤホンでは音量ダウンの操作が行われてしまう
- 対策としては、アプリからの設定で単押しを無効にすることができるので回避できる
- ただしこの場合、イヤホン操作で音量調整ができなくなるので注意が必要
- アプリのイコライザが細かすぎる
- アプリで音質の調整ができるのは良いのですが、イコライザの調整が細かすぎるので難しく感じた
- いくつかの代表的な設定のプリセットが使えるとよかったかも
- 代わりに、音を実際に聞きながら聴覚特性に合わせた設定にしてくれる機能があるので、そちらを使うのがオススメ
他の機種と比べて微妙な点
- ワイヤレス充電に非対応
- USB-Cなので汎用の充電器が使用できる
- 普段多くのデバイスをワイヤレス充電している人にとっては不便に感じるかも
- こまめに充電ケーブルを挿しておく癖をつけておかないと、肝心な時に充電不足になってしまう可能性がある
- バッテリー持ちがあまり良くない
- ANCがない機種で5時間は比較的短い
- 手元のイヤホンでANCがないモデル「Final ZE3000」はイヤホン本体で7時間駆動する
- ANCがある機種では5時間前後のものが多いが、ANCなしの機種ではもう少し長いものもある
- バッテリー容量は体積と重さに影響するので、この軽さとのトレードオフと考えると、仕方ないかも
- 7時間くらい駆動してくれると、より良かったかも
- 特に、軽くて長時間つけていられるイヤホンなのにイヤホンのバッテリーの方が先に切れてしまうのは勿体無い気がする
- 対策:他のイヤホンを使っていて耳が疲れたときの休憩用として活用する
- AirPods Proやその他のカナル型イヤホンを使っていると、どうしても耳が痛くなったりかゆくなったりすることがある
- そんな時の休憩用として、SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSは最適
- サブ機として割り切って使うなら、耳の負担も減らせて音質も犠牲にしないのでとても良い
- ANCがない機種で5時間は比較的短い
- マルチポイントには非対応
- 高機能ウェアラブルガジェットではないので、機能性は削ぎ落とされている
- PCやスマートフォンを相互に切り替えながら使えるマルチポイントには対応していない
- ほかの機器で使いたい時は、ペアリングし直す必要がある
こんな人にオススメ
コスパと高音質を求めている
- 価格に対して音が良い
- 静かな環境で使う場合、音質に対するコスパは高い
スピーカーで聴きたいが、周囲へ配慮してイヤホンを使っている
- インナーイヤー型の軽い付け心地と大口径ドライバーによって、高音質を保ちながら圧迫感の少ない使い心地はスピーカーに近い
- 本当はスピーカーで音楽を聴きたいけれど、家族や隣人に配慮してスピーカーは使えないけれどヘッドフォンは重いし蒸れるからいやだ
という方にピッタリ
カナル型イヤホンが苦手
- カナル型イヤホンが苦手な人は一定数いると思います
- そういった人たちにも、この機種はとにかく軽い付け心地でカナル型イヤホンよりも負担が少ないので、オススメできる
外出用というよりは、室内用として使うイヤホンを探している
- 外部の騒音をカットする機能は皆無なので、ノイズを消して音を聴きたい環境では使いにくい
- 外出用の密閉・ANC搭載イヤホンは別で持っているが、室内でもっと軽やかに使えるイヤホンが欲しい方にオススメ
来客など、外部の呼びかけや音声に反応したいとき
- 家でANCイヤホンを使っていると玄関のチャイムが聞こえないことがある
- 一人暮らしで、荷物が来る可能性がある場合などにも重宝する
- ほかには洗濯機など家電のブザーなども聞こえた方が良い場合に便利
Apple純正のEarPodsの軽い付け心地が気に入っているが、AirPodsは高いので購入を躊躇している
- インナーイヤー型のAirPodsの代替として、十分な音質が得られる
- ただしSiriの機能やワイヤレス充電、マルチポイントなどの細かい機能はないので、あくまでリスニング用途として割り切って使う前提で選ぶのが良い
こんな人にはオススメできない
メインのイヤホンとして最初に使う1台として購入を検討している
- あくまでもカジュアルに、機能性を削ぎ落として軽やかに音楽を楽しめる機種なので、
いつでもどこでも使えるメイン機として購入するのはオススメできない - すでにメイン機としてのイヤフォンを持っている方のサブ機としてオススメ
通勤電車や街中など、騒音のあるところで使用を想定している
- 外部のノイズがしっかり聞こえる上に、構造上音漏れもあるので外での使用にはあまり向かない
- 散歩などのように交通の音が聞こえた方が安全な場合には使える
- ただし、ランニングで使用すると人によっては外れてしまうことがあるので注意が必要
クーポンコード
期間限定 5%オフクーポン
こちらの記事をご覧いただいた方向けに、メーカーさんからクーポンをいただきました。
クーポンコード:A3DHSYTBR9
期限: 開始日 2022/10/22 〜 2022/10/29 23:59
割引:5%off
さらに、商品ページ内のクーポンも使えます
1880円オフのクーポンを併用できるので、さらにお得に購入できます。
ぜひお得な期間に手に入れてください。
まとめ
ワイヤレスイヤホンには2種類ある
- ノイズキャンセルや高いマイク性能、ボイスアシスタントなどの高機能ウェアラブルガジェットに分類されるもの と
- 音を鳴らすために特化した設計で、機能性を削ぎ落として音質に注力したモデル があります。
- 静かな環境で音楽鑑賞用として割り切って使う・軽やかにBGM用として使うなら最適なイヤホンです。
用途:サブ機としておすすめ
- すでにノイキャンができるイヤホンを持っていて、サブ的に軽やかで高音質なイヤホンが欲しい人にはおすすめ。
- AirPodsのような高機能なANCイヤフォンをすでに持っている方の補助として非常に便利
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